日常:090107-090115

090107

1月7日。「Life」での二度目の紀伊國屋ホール。タイトルは「ツナガリの現在」。ゲストで来てもらった鴻上尚史さんを意識して「手書きのごあいさつ」を用意したら、書き上げるのに1時間近くかかった。リスペクトを表明するのに体を張りすぎだと思う。翌日はばっちり腱鞘炎。

実は今回、告知のタイミングも悪かったせいか予約が伸び悩んで、スタッフ内では集客に不安の声もあったのだけれど、蓋を開けたら前回に並ぶ300人超の大入り御礼。お客様には本当に感謝。

イベントを終えて楽屋に戻ると鴻上さんが、開場モニターでお帰りになるお客さんをじっと見つめていて、その優しそうな顔を見ていたら、ああ、僕の知っている鴻上さんはこんなところにいたのか、と感慨しきり。その日は楽しく朝まで打ち上げて帰宅。

8日は非常勤で教えてる大学の最終講義。というか試験。でも終了後に拍手まで起きてた。社会学とは何の関係もない、クリエイティブ系の学部で教えることが多かったここ数年、はじめは学生たちも「??」な顔をしていたのに、数回話しているうちに食いつきがよくなってくる。それが作品の水準に結びつかないあたりも含めて、面倒みなきゃ感をドライブさせてくれる、そんな一回り下の子たちだった。

9日は新刊『100Q/100A』の営業で、都内書店11店舗を巡回。7日のサイン会の折、既刊もかなり好調だったことを受けて、既刊の担当HさんとIさん、プロデュース担当のチキ君とともに、手書きのPOPを置いてもらったり、在庫にサインしたり。

どんな業界でも、営業というのは相手の仕事中に飛び込んでいくわけだから、わざわざ時間を取っていただいた書店員さんにはマジ感謝しなきゃと思う。嬉しいことにどこの書店さんでも新刊は公表で、こういう、作業が終わってから手元に届くまでのタイムラグが大きい仕事こそ、現場で売られているのを目にするって大事だなと思った次第。 その日も明け方近くまで飲み会。

週に二回の深酒をすると、さすがに週末は動けない。週が明けた12日は、中野のカフェで講演。その日は成人式で、晴れ着姿の若者たち(ちょうど大学で教えている年頃だ)を眺めながら、主催の子と、俺って成人式行ってないんだよねー、行く必要も感じなかったし。でもそれが今になって、この大人になれない感の遠因になってる気がするわー、などと話す。講演もそんな感じの延長。そして夜中まで飲む。

13日は早稲田での講義。だいたい主要な内容は喋り尽くしていたので、映像資料を見ながら「表象される側の若者」がどう変化してきたかを、60年代後半~70年代前半(というか昭和40年代)にフォーカスして喋る。実はこの時代、調べていると色々と面白くて、70年代生まれが語る、00年代から再構成したウソ70年代論って、誰かやんないかなあと思った。

14日は中央公論での座談会。多忙を理由に断ったのだけれど、結局司会で引っ張り出される。僕はああいう場で気の利いたことを喋るのは本当に苦手で、まして今回のメンツは幅が広いものだから、あるところにだけ肩入れすると別の人が黙り、その人を喋らせようとすると司会の立場がぼやけるという難しい役どころだったので、余計に困る。きっとゲラの段階でなんとかなったように調整するんだと思う。ちなみに僕以外の人の話はとても面白かったです。

15日はLifeの出張企画でチェ・ゲバラについて喋る。共演の橋本さんは、出演が決まった後も熱心にゲバラについて調べていたらしく、現在の世界情勢を踏まえた15000字超のメモを用意してくださっていた。何事にも常に本気で挑むこの向上心は、マッチョとかウィンプとかそういう議論のレベルじゃない、と思った。収録も順調で、外伝では白井君も加わってとても面白い話になった、と思う。

来週はいよいよ最後の講義の週だ。

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