大学生になったら身につけたい3つのこと

春になると、新入生を迎える時期ということもあって、何か気の利いたことを言わなきゃなあという気になるのだけど、去年一昨年と書いたことで大体尽きているわけで、基本的にはそれでお願いしたい。なので今年はちょっと方向性を変えて、生き方の技術的な話でも。

⒈ 人の話を聞こう
よく「話を聞いてない」と言われることはないだろうか。大学生活というのは、意外と連絡事項の多いもので、聞き漏らしたり忘れたりすると、ときに致命的なミスにつながることもある。高校生までなら、誰かが「ちゃんと聞いておきなさい」と言ってくれるかもしれないけど、大学生ともなると「聞いてなかったお前が悪いんでしょ」で終わりだ。

で、そんなことは分かってるんだと思うけど、でもやっぱり聞いてなかった、みたいなことは起きる。なぜか。ひとつの原因は「話を理解すること」と「話を聞き留めること」の違いを意識していないところにある。たいていの連絡事項、あるいはバイトでの指示にしたって、聞いて理解できないようなものじゃない。で、誰もがそこでこう答えるわけだ、「はい、わかりました」と。

ここに大きなミスがある。大事なのは、「言われたことを理解できたかどうか」じゃなくて「言われたことに基づいて行動できるかどうか」だ。つまり人の話を聞くというのは、「わかる」ことではなく「聞いて動く」ことまでを含む。そのことを意識できるようにならなきゃいけない。特に頭の回転と国語力だけで私立文系大学に入っちゃったような人(俺だ俺)なんかは、まずここから始めよう。

⒉ メモを取れるようになろう
聞いて動くために必要なのは、聞いたことをいちいちメモに残すことだ。実はメモの取り方って、それだけでメモ用紙だのボールペンだのにいたるまで事細かくノウハウがあって、人類の知恵ってすごいなあと思うのだけど、さしあたり必要なのは手帳とペンだ。細かい話は、メモを取り始めて不便が出てきたら考えればいい。

それより大事なのは、「聞いてすぐメモに残す」ことだ。「あーはいはいわかりました」と思った瞬間に、その「わかったこと」をメモするのだ。忘れるから、というのもあるけど、実際にはそこしかメモに残すタイミングがない、というのが大きい。入力速度に自信があるならケータイでもいいんだけど、紙の方がおすすめなのは、その瞬間すぐに実行できる点にある。

もうひとつは、メモを見返して確認する時間を作るということ。手帳にメモを取っている人なら、折に触れて見返すってことをしてるかもしれない。いずれにせよ色んなところにメモを書き散らすと、後から「どこに書いたっけ?」ってことになる。軽くてすぐ開けて書きやすいメモとペンを用意しよう。

⒊ 伝達上手になろう
「人にものを伝えるのが苦手」って思っている人がよく誤解していることに、「ボキャブラリーが貧困だからうまく話せない」という思い込みがある。でも、大学に入れるくらいの言語能力があるのにボキャ貧ってことはないはずで、実際、人の話を聞いて理解できる以上は、その言葉は知っているわけだから、「うまく伝えられない」ことの原因は別にあるはずだ。

伝達で大事なのは5W1Hを明らかにすることだ、なんていう。その通りなんだけど、それよりも重要なのは「相手の目線で話を組み立てる」ことだ。うまく伝達ができない人にありがちなのは、自分の感じてることを伝えようとして、内容を伝えていないということ。バイトでもサークルでも、業務連絡みたいなことで求められるときに必要なのは、「共感」ではなくて「伝達」であり、「感想」ではなくて「事実」なのだ。

両者を切り分けて話す練習としてお勧めなのは、「電話で道案内をする」という奴だ。やってみると分かるけど、僕らは単なる道案内にすら、驚くほど自分の感想を盛り込む。「そのままずーっと行くと大きい道路に出ます」って、ずーっとってどのくらいだよ、大きいって何車線だよ、っていうのが、伝達する上では大事になる。あ、ここは自分の感覚で喋ってるな、ということを切り分けて説明できるようになれば、ボキャブラリーなんてごく簡単なものでいい。というか難しい説明なんかしても、誰も理解してくれない。

ホントはこのくらいのことは、高校生になったらできなきゃね、という人もいるかもしれない。けど環境の変化が大きいのは大学生になってからだと思うし、逆に社会人になったって求められることの基本は同じだ。「聞く・書く・伝える」の3つのスキルを磨く練習を、春から始めてみてはどうだろう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする