手帳と手帳アプリ

この季節になると雑貨店とか文具店に並ぶのが「手帳」。割と文房具好きな方なのでついつい見てしまうのだけど、なんだか最近は手帳もいろんな工夫が凝らされているのねえという気持ちになる。思えば高校生の頃から「電子手帳(懐)」派だった自分にとって紙の手帳って本格的に使い方を考えるものではなかったのだけど、じゃあこれがタブレット端末のアプリだったら?と考えてみた。

面白いのは、最近の手帳って、「日々の気づき」とか、下手すると今日の株価なんかも書く欄が用意されてるってこと。単なる予定表ではなくてフリーノートが1日単位、週単位で用意されてるっていうのは最近では当たり前っぽいのだけど、このソーシャル時代にはむしろ、「あれ、これって要するに紙に落としたツイログじゃん」とか思ってしまうわけで。

じゃあTwitterのログをEvernoteに突っ込んだりPosteverで一日単位のノートを作ったりすれば解決できるのかというと、どうもそういかないな、と思う。っていうのも、そもそもなんで紙の手帳にあんだけページが必要かっていうと、書く場所としてもメディアとしても、そもそも書いて後から修正して消してっていうことが難しいので、必然的にフロー性が高いもの、要するに書き捨てでいいものになりがちなのに対して、デジタルメディアだと、書き直しと検索が容易なので、アーカイブ的な意味が強くなる傾向にあるなと。

んとつまり、紙の手帳だと「日経平均株価を書く欄」があっても、たまに忘れたりするじゃないですか。でもデジタルにそういう欄が用意されていると、なんか毎日記録つけてないとすごい気持ち悪く感じる的な、そういうの。完璧な文章、完璧なアーカイブとして保存したい欲求をかき立てられるというか。

あとはこの種のデータって、ばらけちゃってるところが紙に対するディスアドバンテージかなあと思う。スケジュールはGoogleカレンダー、タスク管理はToodledo、ニュースのログはTwitter、食べたものはmiil、写真は携帯とデジカメをFlickerに集めて、みたいなことをやっている人なんかだと、自分の日々のライフログを一覧して手帳的な感じで見直すのすら難しいのじゃないか。

もちろん紙にだってそんなたくさんの情報をまとめることはできないんだけど、アプリの場合、おそらくビジネス的な理由もあって、あらゆるデータを集約して上手に見せるインターフェイスの役割だけを担うことが難しい。最近だとLifebearなんかがすごいいい感じだと思ったんだけど、連携とかインポートがあまりよくなくて、他のサービスからの乗り換えハードルが高すぎるのよね。

image

たぶんこういう問題は、ブログがあまり書かれなくなって、TwitterとかFacebookでばっかり書き込んじゃう人が増えてる問題とか、そもそもデータを集約して再帰的な自己の確認に使うライフログ的な利用と、ただ「書く」という行為自体をコンサマトリーに行うことが何かの癒しに繋がっちゃう的な利用と、ソーシャルメディアに向いてるのはどっちなんだろう問題とかに派生しそうなのだけど、そうじゃなくて当面は紙にもアプリにも使いたい手帳がない僕の2013年をどうするか問題が一番大きい。

ほぼ日手帳 公式ガイドブック2013 ほぼ日手帳と、その世界。
ほぼ日刊イトイ新聞
マガジンハウス
売り上げランキング: 2170
DISCOVER DIARY 2013 (キャメル)
ディスカヴァー
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 38756

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする