セミナー「食とグローバル化の社会学」開催

告知

20150718Seminar

先端社会研究所では、以下の通り、2015年度第3回先端研セミナーを開催します。

参加ご希望の方は、以下のお問い合わせ先(asr@kwansei.ac.jp)まで、氏名、所属先、メールアドレスを明記の上、Eメールでお申込み下さい。定員になり次第締め切らせていただきます。

題目:食とグローバル化の社会学ーポスト“マクドナルド化”時代のフードスケープ
日時:2015年7月18日(土)17:15〜19:00
場所:大阪梅田キャンパス1407教室
報告者:鈴木 謙介氏(関西学院大学社会学部准教授)
ディスカッサント:山田 真裕氏(関西学院大学法学部教授)
         高原 基彰氏(関西学院大学社会学部准教授)
         柴田 悠氏(立命館大学産業社会学部准教授)
         富永 京子氏(立命館大学産業社会学部准教授)

概要:
現代の「食」を巡っては、農学はむろんのこと、流通の近代化を背景に、経済学・政治学・心理学・経営学など多岐にわたる分野で研究が進められている。だが特に近年では「食とグローバル化」の関係をめぐる研究が盛んになりつつある。社会学においても農村社会学や環境社会学など、生産者・産地を主たる軸として研究蓄積が存在するものの、グローバル化した世界における食の問題を扱ったものとしては、リッツァの「マクドナルド化」以来、包括的な枠組みに当たるものが提起されてはいない。マクドナルド化そのものについての議論もあるが、そもそも21世紀以降、グローバルな「食」を巡る問題はより複雑化しており、新たなパースペクティブが求められていることは明らかである。今回は、「食とグローバル化」についての研究動向を概括し、ディスカッサントとともに議論を深めていく。

報告者紹介:
1976年福岡県生まれ。専攻は理論社会学、情報社会論、グローバル化論。2002年の『暴走するインターネット』以来、ネット、ケータイなど、情報化社会の最新の事例研究と、政治哲学を中心とした理論的研究を架橋させながら、独自の社会理論を展開している。2005年の『カーニヴァル化する社会』以降は、不安定を強いられる若者たちの感覚をベースにした議論も増えている。主な著書に『〈反転〉するグローバリゼーション』『サブカル・ニッポンの新自由主義』『ウェブ社会のゆくえ』など。

ディスカッサント紹介:
山田 真裕氏:
専門は政治学(政治過程論、政治行動論)。主要な研究関心領域は政治参加。選挙,投票行動.主な著作は山田真裕・飯田健編著『投票行動研究のフロンティア』(おうふう,2009年)。1993年に筑波大学大学院博士課程社会科学研究科を学位取得修了(博士(法学))。北海道上川郡当麻町生まれ。

高原 基彰氏:
1976年、神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。専攻は情報社会学、東アジア地域研究。日韓中の開発体制の変容とグローバル化にともなう社会変動を研究。著書に『現代日本の転機』(NHKブックス)ほか。

柴田 悠氏:
1978年年東京都生まれ。専攻は計量社会学、社会保障論、親密性論、近代化論。主な論文に、「自殺率に対する積極的労働市場政策の効果」『社会学評論』257号(2014年)、「生活目標のコーホート分析」『ソシオロジ』180号(2014年)(阪口祐介氏との共著)、「近代化と友人関係」『社会学評論』242号(2010年)など。

富永 京子氏:
1986年生。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て2015年度より現職。専攻は国際社会学、社会運動論。G8(G7)サミットやWTO閣僚会議への抗議といった反グローバリズム運動を研究する傍ら、現代日本における社会運動のサブカルチャー的側面についても検討している。

研究会に関するお問合せ:
先端社会研究所事務室 Tel:0798-54-6085 / E-mail: asr@kwansei.ac.jp

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