雑記

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官僚制の罠

入試関連のお仕事というのは、分析対象としてとても面白い。合理化の極みのようなマニュアル化が徹底されている一方、明らかに不合理に見えるのに、なぜそのような仕組みになっているのかを誰も理解しておらず、改善の余地もないまま、どこからか現れるマニュ...
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曖昧な愛のはなし

川上弘美『某』読了。読み始めたのは去年の暮れだけど、なにせいろんな事があったもので。 複雑な小説だなと思う。特に後半は話の風呂敷を広げすぎていて、物語の構成上仕方のないことではあるけれど、ころころと変わる主語や文体についていくのが大変だった...
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わかることは、変わること

何年かに一度、なにかの巡り合わせで、ほんとうに恵まれたなあ、よく働いたなあと思うような年がある。2019年は、確か10年ぶりくらいに、年に2冊の本を出版することができたし、学会報告もしたし、研究所の所長としての職責も果たした。至らないところ...
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2019年に聴いていた音楽を振り返る

毎年恒例にしている、年末の音楽振り返りエントリ。この数年のライブ中心の環境から、どちらかというとサブスクリプションに依存する形で、今年は本当に幅広く音楽を聴いた。それだけでなく、エンターテイメントというものが求められる環境の変化や、自分の感...
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消費社会と親密性

ものごとを固定的に捉えるのではなく、流動的で、変化するものと捉えるのが社会学の特徴だと思うけれど、その中でもジンメルの考え方はとても独特だ。「橋と扉」といったモチーフに見られるように、区別されたものが同時につながるとか、つながっているのに一...