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	<title>Soul for Sale &#187; 繋がり</title>
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		<title>ニュースとしての行動履歴――mixiとfacebook</title>
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		<pubDate>Sat, 12 Feb 2011 14:00:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>charlie</dc:creator>
				<category><![CDATA[雑記]]></category>
		<category><![CDATA[思考]]></category>
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		<description><![CDATA[最近、ぼんやりとfacebookを眺める機会が増えた。特に何かを発信するわけでもなくて、何かを書くときも英語で、と決めているので、基本的には見ているだけ。しかも流れてくる情報にもあまり興味を持てない（他のサービスだってそ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>最近、ぼんやりとfacebookを眺める機会が増えた。特に何かを発信するわけでもなくて、何かを書くときも英語で、と決めているので、基本的には見ているだけ。しかも流れてくる情報にもあまり興味を持てない（他のサービスだってそうだけど）ので、ほんとにただの「読み流し」。でも、しばらくそうやって読み流しているうちに、facebookのインターフェイスが想定しているのは、そうした「読み流し」なのではないかという気がしてきた。</p>
<p><span id="more-1019"></span> 少し遠回りして説明しよう。人がウェブサービスを利用する大きな動機は「反応が返ってくること」だと言われている。言いたいことを言いっぱなしに言えるからではなくて、自分のアクションに対して何かリアクションが返ってくると、それにさらにリアクションをしたくなってしまう、というわけだ。もちろんそれはポジティブなリアクションばかりとは限らない。けどネガティブなリアクションの連鎖も「２ちゃんねるは殺伐としてるのが本来の姿」といった具合に認められてしまうこともある。</p>
<p>このリアクションの連鎖がウェブ上のコミュニティを生むわけだが、人と人との関係である以上、そこには大きなサイクルというものが存在する。どんな集団でも、出会った当初は気持ちが盛り上がるが、やがて冷めていくものだ。ネットの場合、最初にネットならではの「つながり力」みたいなものがポジティブにはたらいて、あんな人とも、こんな人とも出会えるなんて、素晴らしい！みたいな段階がある。コミュニティが急拡大すると、そこには独特の文化が生まれ、日常とは違う「そこでしかできないコミュニケーション」が、うまくリアクションの連鎖を導くというスパイラルも生じる。</p>
<p>ある程度まで拡大したコミュニティの中に、ノリを共有できない人の存在や、メンバー同士の意見の食い違い、仲良くなりすぎた故の気遣いの必要みたいなものが意識されだしたあたりから、コミュニティは内向きになる。拡大することよりも、既存のメンバーの関係を維持することに注意が向けられるようになり、またそうした人の間でも、リアルで会うのは年に一年くらい、基本はお互いの近況を眺めるだけ、という状態に陥ることがある。</p>
<p>気をつけなければいけないのは、これはあくまでサービス内でのネットワークの繋がり方の問題であって、サービスの利用者の増減とは関係ないということだ。ノリが内輪化して、よほど合う人間でなければ新規参入しなくなるサービスもあれば、内輪での情報共有や関係維持に特化して、リアルの繋がりをウェブ上に持ち込むためのサービスに衣替えすることで、利用者を拡大することに成功するケースもあるわけだ。</p>
<p>ウェブサービスのトレンドの変化は、こうした「停滞する関係」のリセットという動機から生じる場合がある。初期のmixiの話で言えば印象的だったのは、IT関係の人脈を持っている人がmixiに招待される一方で、２ちゃんねるのオフ会コミュニティの人達が招待制をとっていなかったキヌガサに集まっていたのだけど、mixiのオープンから4ヶ月くらいで、一人の人がmixiに移ったのをきっかけに全員が大移動したという出来事だ。ウェブサービスをコミュニティ単位で移動することで、以前のサービスで関わっていた人の中から「付き合いたい人」と「付き合いたくない人」を選別するのである。</p>
<p>ではmixiとfacebookを比較した場合にはどうか。facebookは実名登録が基本だから日本では流行らない、というけれども、実名登録のメリットは、実際に自分を知っている人がサービス内で自分を探せるようにするというところにある。それが歓迎されないということは、職場バレや学校バレが恐れられているということだ。そもそもmixiこそスタート時には実名登録を推奨していたのであり、それがコミュニティの内輪化とともに、リスク回避のために実名登録を非推奨にしたという経緯がある。</p>
<p>ロジカルに考えるならば、リアルの人間関係を志向しているのはむしろfacebookのほうだ。社会学的に言うならば、両者の違いは、人間関係に結びついた自己呈示のあり方の違いということになる。つまり実名登録を推奨するということは、現実の人間関係に基礎づけられた、つまり色んな役割を自分に期待している人の関係から成り立つ自己を呈示することが求められるということである。一方で会社や学校の人間関係と切り離して、ネットワーク上で見せられる「アバター的」な自己呈示を可能にするためには、できる限り実名などのプロフィールは隠されなければならない。</p>
<p>ということは、mixiからfacebookへの「民族大移動」が起こるためには、これまでのような人間関係のリセットとは違う動機が与えられなければならない。たとえばそれは、コミュニティごとに人格を切り替えるようなアバター的なコミュニケーションはめんどくさい、と多くの人が思うようになる、とか。</p>
<p>いまのところ僕の考えでは、mixiからごっそりとfacebookに人が移動するだろうと予想される要因は見あたらない。ただ、うまく機能すればfacebookのユーザー拡大を促すかもしれないなと思うポイントは見えてきた。</p>
<p>ひとつはfacebookのインターフェイスの「わかりにくさ」だ。わかりにくいというのは、言い換えれば、何ができるのかわからない、つまり、facebookの機能を利用し尽くしたいのにそれができないという不満の表明である。しかし、ここに大きな誤解がある。facebookはそもそもユーザーの多くが無数の機能を利用することを予期していないし、想定してもいない。おそらくたいていの人は、どこかで一度会ったきりの薄い友人の近況をぼんやり眺めて、思いついたときにつぶやいたり写真を投稿して「いいね！」とか言われたり、その程度でいいと思うように設計されている。</p>
<p>そう考えると、リリース当初は嫌われたという話も聞く、プロフィール変更だの友だちが増えただのがいちいち友人たちにも告知されるという機能が、実はよくできたものであることに気づく。あれはつまり、自分の行動履歴や個人情報を「ニュース」として友人たちに配信することで、いちいち日記を書いたりコメントしたりしなくても「つながり」を維持できるようにするための仕組みなのだ。</p>
<p>一方でfacebookには、長めの情報の公開や公的な告知を行うための、facebookページのような仕組みも用意されている。でもこうした機能が必要なのは、メディアに勤めている人だとか、文筆家だとか、情報発信に専門的に携わる人であって、ほとんどの人はそれを受け取る側で構わない、という機能なのだ。だから、多くのユーザーは「最新情報」の全てに目を通す必要がない、つまり「ハイライト」でいいや、ということになっている。</p>
<p>他方、mixiの場合、というか日本的な内輪ウェブコミュニティの場合、どうしても自分の情報を日記という面倒な手段で発信したり、いちいちコメントをつけたりすることが求められがちで、「スルー」だとか「見てなかった」だとかが許されにくい傾向にある。つまり多くの人が情報発信に参加することを推奨する仕組みだから、ユーザーはいちいちそのためのネタを探さざるを得ず、また時間も割かなければいけなくなる。ソーシャルゲームだとかその辺も、いわばコミュニケーションのネタだと思えば、日記を書くよりはアイテムだの手伝いだのをやりとりする方が楽ということでしかない。</p>
<p>両者の違いを「軽い」情報と「重い」情報に分けて説明すると、下の図のようになる。</p>
<p><img src="http://blog.szk.cc/wp-content/uploads/2011/02/20110211_thumb.png" border="0" alt="20110211" title="20110211" width="399" height="389" style="margin: 0px auto; padding-left: 0px; padding-right: 0px; display: block; float: none; padding-top: 0px; border-width: 0px;" /></p>
<p>主として重い情報を発信することを求めるmixiのインターフェイスは、様々な機能を分かりやすく配置し、日記、写真、ゲームと機能を拡大していく中で、誰もが重い情報の発信をしやすくるように設計していた。そのことによってユーザーの滞留時間は長くなり、媒体としての価値も上昇する。一方でそうした「重い」コミュニケーションが苦手な人や、そういう相手がいない人は「不活発ユーザー」という扱いになってしまっていたわけだ。</p>
<p>対してfacebookでは、多くの人は軽い情報を、それもスルー込みで読み流しながら利用することが意図されているのではないか。一部の人はオフィシャルだったり長文だったりする重い情報を発信するが、それがどう読まれるのかという点についてのフォローアップはあまりない。ユーザー視点で見れば、「興味があれば読んでやる」くらいのものになるだろう。</p>
<p>なんだ、facebookの方が気軽に情報発信できるように設計されているよ、という話かと思ったかもしれない。が、そうではない。おそらくfacebookの設計の基本思想には、長期間にわたって情報発信するネタのある人などごく少数だという割り切りがあるように思える。というより、いちいちウェブで相手の近況を知らないとリアルで会ったときに会話が成り立たないとかの方が変でしょ、なのかもしれない。あくまでmixi的なものと比較してね。</p>
<p>その代わり、facebookには「私たちがあなたの代わりに、あなたの行動履歴から友人たちに配信する”ニュース”を生成してあげましょう」という思想がある。現代のウェブは、人とコミュニケーションするためには個人情報を発信するほかないアーキテクチャだ。そしてたいていの人には、個人情報くらいしか売るものはない。mixi的なコミュニケーション、あるいは日本的なウェブコミュニケーションが、その個人情報を「盛る」ことで成り立っていたのだとすれば、facebookはそういうコミュニケーションにはきっと向いてない。けれど、そういう「盛った」少数の人と、個人情報を勝手にアグリゲートされるほかない多数の人、という比率は、ある意味ではすごくリアルだ。それがいいことなのかどうかはともかくとして。</p>
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		<title>ギャル演歌の世界へようこそ</title>
		<link>http://blog.szk.cc/2010/04/13/japanese-girls-heartbreak-songs/</link>
		<comments>http://blog.szk.cc/2010/04/13/japanese-girls-heartbreak-songs/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 13 Apr 2010 14:00:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>charlie</dc:creator>
				<category><![CDATA[雑記]]></category>
		<category><![CDATA[繋がり]]></category>
		<category><![CDATA[音楽]]></category>

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		<description><![CDATA[学生たちと話していると、「ギャル」と呼ばれることに抵抗感を示す子が多いことに気づく。この数年で急速に「ギャル＝イタイ子扱い」が進行したけれど、彼女たちの反応は、ファッションとしてのギャルに対する忌避感だけでなく、ファッシ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>学生たちと話していると、「ギャル」と呼ばれることに抵抗感を示す子が多いことに気づく。この数年で急速に「ギャル＝イタイ子扱い」が進行したけれど、彼女たちの反応は、ファッションとしてのギャルに対する忌避感だけでなく、ファッションやコミュニケーションスタイルは、かつてであればギャル扱いだった子でも、「あんなイタイ子とは違う」という形で否定する。いわばギャルはギャル的なものの極北の部分だけを指すマイナージャンルに落ち着いたというわけだ。</p>
<p><span id="more-822"></span></p>
<p>その話は別に本題じゃなくて、その「イタさ」みたいなものを直接的に感じた出来事の話。個人的にはあちゃーと思ったKyleeの日本語デビューシングル<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0035Z95KI/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「キミがいるから」</a>にまつわるあれやこれやのことだ。</p>
<div id="scid:5737277B-5D6D-4f48-ABFC-DD9C333F4C5D:a7eab0f7-4af5-4f52-859a-058acfb97528" class="wlWriterEditableSmartContent" style="margin: 0px auto; width: 425px; display: block; float: none; padding: 0px;">
<div><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="425" height="355" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="src" value="http://www.youtube.com/v/3EivyF87ywo&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1&amp;color1=0x006699&amp;color2=0x54abd6&amp;hl=en" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="355" src="http://www.youtube.com/v/3EivyF87ywo&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1&amp;color1=0x006699&amp;color2=0x54abd6&amp;hl=en"></embed></object></div>
</div>
<p>先に断っておくと、カップリング曲はこれまでのNature Livingが担当していた路線を継承した「On My Own」、Evanescenceを思わせるミドルチューン「She Wishes」ともに満足のいく水準だ。でも、タイトル曲を聴いてCDを買った人は、両方とも刺さらないだろうなとも思う。歌詞が英語だからというのもあるけれど、そもそも音楽に期待しているものが違いすぎるのじゃないか。いまギャルっぽい曲というと、内向的でうじうじしていて、依存心が強く、本当は男に引っ張ってほしいけど、でもそれが叶わないからがんばって一人で生きるんだってパターン。こういう曲は家で一人聴くもので、ライブで暴れることで本領が発揮されるエモの世界とはずいぶん遠いのだ。</p>
<p>なんでそんな曲が受けてるのかについては、いろいろと仮説を立てることはできるけれど、このエントリで僕が示してみたいのは、むしろそんな「ギャル演歌」とでも呼ぶべき曲たちをざっくり並べてみることで、その世界観に浸ってみようよということだったりする。批評は、したい人がすればいい。</p>
<p>ギャル演歌の王道というと、やっぱミリヤ先生は外せない。日本語ラップや安室なんかのサンプリングをやめてからの彼女はほんとにいいと思う。ルックスにも年齢を遙かに超えた生々しいエロさがある。クラブの照明下なら美人に見えなくもないのに、ナンパしてみたら酒とたばこと汗の匂いしかしなそうなところに、ものすごい物語を感じる。</p>
<div id="scid:5737277B-5D6D-4f48-ABFC-DD9C333F4C5D:45d5cd8e-b1cc-472c-b1f9-f4945de6db9a" class="wlWriterEditableSmartContent" style="margin: 0px auto; width: 425px; display: block; float: none; padding: 0px;">
<div><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="425" height="355" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="src" value="http://www.youtube.com/v/x9qNtNUXeE0&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1&amp;color1=0x006699&amp;color2=0x54abd6&amp;hl=en" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="355" src="http://www.youtube.com/v/x9qNtNUXeE0&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1&amp;color1=0x006699&amp;color2=0x54abd6&amp;hl=en"></embed></object></div>
</div>
<p>なにせ<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002206WYE/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「SAYONARAベイベー」</a>の主人公は、彼氏にケータイロックされてるわけだけれど、それって彼がいないときに盗み見ているってことで、やーもう「あるあるある！」とか叫びそう。で、盗み見るんだけど、根が卑屈だから、そんな彼を信じられない自分に自己嫌悪したりね。</p>
<p>その卑屈さの極地と言えば、YU-Aの<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0030FKU6G/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「そばにいて、すぐ消えて。」</a>だ。ミリヤの声を極端に絞ったような歌唱法といい、歌詞といい、演歌以外のなんだっていうんだくらいのレベル。</p>
<div style="padding-bottom: 0px; margin: 0px auto; padding-left: 0px; width: 425px; padding-right: 0px; display: block; float: none; padding-top: 0px" id="scid:5737277B-5D6D-4f48-ABFC-DD9C333F4C5D:3bc8fe3b-1a52-435a-91c2-a72a39a4e6bd" class="wlWriterEditableSmartContent"><embed src="http://www.youtube.com/v/yAj5GveBEnc&#038;hl=ja_JP&#038;fs=1&#038;color1=0x006699&#038;color2=0x54abd6" type="application/x-shockwave-flash" wmode="transparent" width="425" height="355"></embed></div>
<p>さて、加藤ミリヤといえば、清水翔太とのコラボレーションシングル<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001TMEEXW/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「LOVE FOREVER」</a>と、アンサーソングである<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002Y3DFEE/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「FOREVER LOVE」</a>がヒットしたけれど、同じ手法でラッパーのWISEとコラボレーションして、「遠くても」と、アンサーソング「会えなくても」がヒットした西野カナ。動画は埋め込み禁止だったので<a href="http://www.youtube.com/watch?v=J2FoIhITryg">リンク</a>だけ。この2曲と<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002ZTEMOY/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">NERDHEAD</a>のおかげでようやく評価されるようになったGiorgio13ことGiorgio Cancemiのかねてからのファンとしてはとても嬉しい限り。特に歌詞の世界観で言うと、Giorgioとの共作詞「MAYBE」が絶妙。</p>
<blockquote><p>知りたいけど 見たくないよ<br />
君のケータイに Ex-girlfriend&#8217;s name<br />
「今はもう友達だよ」って簡単に言わないでよ<br />
ねぇそれならアルバムも手紙も<br />
捨てられるでしょ？<br />
私が一番のGirlfrindだったら…</p></blockquote>
<p>うーざーいー。重てーえ。これはほんとによくマーケティングされているという気がする。普段こういう唄をバカにしている子が、自分の彼氏にはぽろっとこういうことを言ってしまいそうな、そんなある種のエクストリームさがあるよね。</p>
<p>基本的にギャル演歌はハッピーさから遠ざかるベクトルにどう向き合うかっていうテーマを課せられていることが多いので、いわゆる恋愛の終わりとしての別れだけではなく、進学や就職にまつわる別れというのもある。前向きなはずの別れも、ベースに負けそうな自分、泣きそうな自分がいるから、応援歌にどこか突き抜けない湿っぽさが出る。代表格はJulietの<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YLVBM4/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「ハルラブ」</a><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0035NO85M/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「ハルラブ2」</a>だろう。</p>
<div id="scid:5737277B-5D6D-4f48-ABFC-DD9C333F4C5D:c6963dd3-2c43-4b75-80c8-ae41b3b21ab7" class="wlWriterEditableSmartContent" style="margin: 0px auto; width: 425px; display: block; float: none; padding: 0px;">
<div><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="425" height="355" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="src" value="http://www.youtube.com/v/JpX-se8afp8&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1&amp;color1=0x006699&amp;color2=0x54abd6&amp;hl=en" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="355" src="http://www.youtube.com/v/JpX-se8afp8&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1&amp;color1=0x006699&amp;color2=0x54abd6&amp;hl=en"></embed></object></div>
</div>
<p>こちらは女の子が旅立つ唄だけど、旅立った男に対していつまでも待ってるよーと歌うも、男から返ってくるのは「ちゃんと飯食ってるか」ってドリフ並みの不器用な台詞、といえば青山テルマとSoulJaの「そばにいるよ」。似たような曲を使い回してアンサーソングをリリースする元祖ですが、最新シングル<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00338T5TS/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「帰る場所」</a>もお別れの唄。</p>
<p>同じくお別れの唄としては、BENIの<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00338T624/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「bye bye」</a>も捨てがたい。ユーミンのサンプリングは決して新味はないけど、いい意味で原曲の雰囲気を引きずっていない。</p>
<div id="scid:5737277B-5D6D-4f48-ABFC-DD9C333F4C5D:56bc9064-d3e1-4312-979e-ea88d9f7317c" class="wlWriterEditableSmartContent" style="margin: 0px auto; width: 425px; display: block; float: none; padding: 0px;">
<div><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="425" height="355" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="src" value="http://www.youtube.com/v/bVtlMXJcKHw&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1&amp;color1=0x006699&amp;color2=0x54abd6&amp;hl=en" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="425" height="355" src="http://www.youtube.com/v/bVtlMXJcKHw&amp;hl=ja_JP&amp;fs=1&amp;color1=0x006699&amp;color2=0x54abd6&amp;hl=en"></embed></object></div>
</div>
<p>こうした別れの曲がさすがに飽和状態なせいか、次にターゲットになっているテーマは、女同士の友情もの。西野カナの<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0031B66YY/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">「Best Friend」</a>なんか、よく狙ってきてるという感じがする。こういうものは基本が季節商売なので、春のお別れにはこういう唄を持ってきて、秋には失恋を慰める唄とか持ってくる展開で持って行けるからね。</p>
<p>本当はこの流れでAYUSE KOZUEやJUJUをどう扱うかとか、湿っぽい別れソング問題として、ギャル演歌と、たとえば一青窈や柴田淳との違いについて紹介することもできるのだろうけど、冒頭に書いたとおり批評が目的ではなくて、「そうそうこういう感じ！」を提案するのが目的なので、エントリとしてはここまで。注目はこの夏をどう乗り切るかだろうね、このジャンル。</p>
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		<title>直列・並列問題ふたたび</title>
		<link>http://blog.szk.cc/2009/11/21/serial-or-parallel-again/</link>
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		<pubDate>Fri, 20 Nov 2009 15:30:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>charlie</dc:creator>
				<category><![CDATA[雑記]]></category>
		<category><![CDATA[思考]]></category>
		<category><![CDATA[繋がり]]></category>

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		<description><![CDATA[このブログは毎週金曜日23時の定期更新を目指しているのだけれど、ここんとこ忙しくてスケジュールがイレギュラーになりがち。そんなわけで今日も時間に遅れたのだけれど、帰宅したらちょうどいい頃合いでバルス祭り（テレビ放送されて [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>このブログは毎週金曜日23時の定期更新を目指しているのだけれど、ここんとこ忙しくてスケジュールがイレギュラーになりがち。そんなわけで今日も時間に遅れたのだけれど、帰宅したらちょうどいい頃合いでバルス祭り（テレビ放送されている『天空の城ラピュタ』を見ながらネットで名台詞をつぶやく祭り）が始まるところだったので、久しぶりに実況体勢に入っていた。放送終了後のBuzztterは画像のような感じ。</p>
<p><img style="border-bottom: 0px; border-left: 0px; display: block; float: none; margin-left: auto; border-top: 0px; margin-right: auto; border-right: 0px" title="091120-1" src="http://blog.szk.cc/wp-content/uploads/2009/11/0911201.png" border="0" alt="091120-1" width="470" height="286" /></p>
<p><span id="more-668"></span></p>
<p>Twitterのサーバーは「バルス！」の声と共に一斉にみんながつぶやいたのだけど、その直前にCMに入った辺りからハッシュタグlaputaのページを表示しっぱなしにしてたら、そこからムスカの「目が～、目が～」までの間で約4200件のツイートがあったと表示されていた。ちなみにVIPの実況は落ちたらしいけど、これはF5で更新する掲示板と、自分のタイムラインだけを眺めていても勝手に更新が表示されるようになったTwitterとの違いもあるので、簡単に比較できないと思う。</p>
<p>このバルス祭りで気になったのは、単に「お前らｗｗ」とか思って楽しかったというのもあるのだけど、ちょうどTwitterの画面上部に表示されているつぶやきを促す文言が、「いま何してる？（What are you doing?）」が「いまどうしてる？（What&#8217;s happening?）に変わったという話との関連だ。誰かがつぶやいていたけれど、前者は単に個人の状況を聞いているのに対して、後者は自分の周囲の状況をつぶやくという、ジャーナリスト的な役割が求められている。</p>
<p>日本語だとその違いは明確じゃないよね、という話はそうだと思う。でも、実は日本語のウェブサービスのポテンシャルは、誰もがジャーナリストとして、独自の視点から情報を持ち寄る、つまり自律・分散・協調を特徴とする並列接続の集合知ではなくて、みんなで一斉に同じことをやったとき、つまりは直列に接続されたときにもっとも発揮されるんじゃないか、なんてことを思ったのだった。</p>
<p>そのポテンシャルが何に使えるのかは分からないし、それこそサービスのアルゴリズムがその何かを抽出したり創成したりすればいいのかもしれない。ただ、集合知って単にたくさんの人の情報が集まらないと意味がないわけで、そのときに「みんながやってるから自分もやる」という集団主義的な行動がもたらす快楽というのが、多くの情報を発信させる十分な動機になり得ているのは確かだ。</p>
<p>ジャーナリスティックな視点はあっていいし、少数の人がTwitterの発信力を活かして、直接Followerたちに独自取材の「ニュース」を配信することの可能性を、別に否定するつもりはない。ただそれはどこまでいっても「既存メディアのオルタナティブ・チャネル」であり、「正確に情報を伝える」とか「緊急時にいたずらに不安を煽らない」といった報道倫理の問題を含め、これまでマスメディアに課されていたテーマも引き継ぐことになるだろう。</p>
<p>直列接続の集合知は、そうしたメディアの可能性とは、性質を異にするものだ。ともすればサーバーに負荷をかけるだけの祝祭的な振る舞い、理性を欠いた、危険な集団行動だと捉えられていた振る舞いに、積極的な意味を見出せるかどうか、ということが問われているのだ。誰に？おそらく、バルス祭りに快楽を感じてしまった、システムを作る能力を持った誰かに。</p>
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		<title>〈ほんもの〉を捏造する</title>
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		<pubDate>Mon, 09 Nov 2009 14:00:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>charlie</dc:creator>
				<category><![CDATA[雑記]]></category>
		<category><![CDATA[思考]]></category>
		<category><![CDATA[繋がり]]></category>
		<category><![CDATA[都市]]></category>

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		<description><![CDATA[昨日は、仕事の予定が思ったより進んだ（というか〆切が延びた）ので、行けるかどうか微妙だった「Architecture After 1995」のシンポジウム、「『2000年以後』を考える」を見に行ってきた。パネリストは五十 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>昨日は、仕事の予定が思ったより進んだ（というか〆切が延びた）ので、行けるかどうか微妙だった「Architecture After 1995」のシンポジウム、「『2000年以後』を考える」を見に行ってきた。パネリストは五十嵐太郎氏。氏が関わった2000年の展覧会「空間から状況へ」と今回の展覧会を比較しつつ、10年前と何が変わったのか、何が引き継がれたのかについて、出展した建築家たちを交えつつ振り返るという構成。『思想地図vol.3』の巻頭座談会「アーキテクチャと思考の場所」が、1999年の『批評空間』誌上における「いま批評の場所はどこにあるのか」へのアンサーになっていたことと、おそらくパラレルに企図されたものだろう。シンポジウムの中身というより、出展されていた方々のアティテュードについては個人的な問いが残ったが、それは会場でも言ったとおり「保留」としたので、押しかけでコメントした部分だけ、あらためてまとめておきたい。</p>
<p><span id="more-662"></span></p>
<p>シンポジウムを聞きながらひとつはっきり分かったのは、藤村君が「プロセス」にこだわることの意味と、00年代の風景とのリンケージだ。00年代とは、いかなる時代だったのか？様々なリソースを引用し、あらゆる角度から語ることができるだろうけど、最大公約数的な要素として「繋がり」を挙げることに反対する人はいないだろう。僕が「ネタ的コミュニケーション」（02年）と言い、北田暁大さんが「繋がりの社会性」（05年）と呼んだ、コミュニケーションの内実ではなく、接続されていることそのものが目的であるような「コンサマトリーな繋がり」が、ネットやケータイを通じて前景化し、バーチャル世界ではなく、現実世界の方を志向（大規模オフ会！）した時期だった、と。</p>
<p>社会批評の文脈では、そうした傾向を頭から否定せずにどう向き合うか、ということを語る人が（僕を含め）多かったけれど、一般的なレベルでも、「繋がれて、嬉しい」という文言は、通信関係のみならず、年賀状の広告や、流行歌の歌詞にまで登場し、誰も意識しないうちに、僕たちの関係性のモードを表現するスタンダードな言葉になってしまった。その意味で、「00年代は繋がりの時代だった」と言う人もいるだろう。が、僕の考えでは、それはまったくの間違いだ。</p>
<p>「繋がる」という言葉には、「分断されていたものが接続される」ということが含意されている。たとえば、離ればなれになっている家族や恋人も、電話があれば繋がれて、嬉しいね、といった具合に。しかし、そこで人はこういう疑問を抱くべきではないのか。そんなにしじゅう繋がっていたいなら、一緒に住んで、24時間ともに過ごせばいいじゃないか、と。なのになぜ、わざわざ電話でなければ繋がれないような関係にとどまっているのか？</p>
<p>おそらく、考え方が逆なのだ。こうした言説は、「繋がれて、嬉しい」という「結果」を導くために、あらかじめ「断絶」を滑り込ませたものなのだ。そしてその「断絶」は所与のものとされ、「解決」のためには「繋がり」を可能にする手段（たとえばメディア）を持たなければならない、とされたのである。00年代とは、この「繋がり」の可能性を「発見」するために、様々なところで既存の関係が無意識のうちに「分断」された時代だったのじゃないか。建築に関して僕はからきしの素人だけど、ある建築に対して何らかの「意味」を付与しようとするとき、なぜかそこに「無意識のうちの断絶」が入り込んできてしまう、そういう風潮ってあったのかもしれない。あれとこれが繋がると、ほら街が賑わいますね、と。でもそこでは、以前の街が本当に賑わっていなかったかどうかが、きれいに無視されるか、忘却されているのである。</p>
<p><img style="border-bottom: 0px; border-left: 0px; display: block; float: none; margin-left: auto; border-top: 0px; margin-right: auto; border-right: 0px" title="091109-01" src="http://blog.szk.cc/wp-content/uploads/2009/11/09110901.png" border="0" alt="091109-01" width="470" height="450" /></p>
<p>そこで持ち込まれた断絶が、メディアなどによって再び補完されていれば、それはまあ商売の理屈でしょうがないね、ということになるのかもしれない。けど、上の図の通り、その「繋がり」は、あくまで選択的なものであり、「繋がれる」ということが可能性として開示された結果、「繋がれない」部分も生まれてしまうのだ。ちょうど、自分がアドレス帳に登録されていないことを知った瞬間に、どうでもいい知り合いとの関係に、なにか傷が付いたような感じがしてしまうように、それは「繋がり」の可能性を与えられたことで「欠落」として意識されてしまう。なぜか。僕たちが無意識のうちに、あらかじめ「分断」を持ち込んだからだ。</p>
<p>コミュニケーション手段でも、建築でも構わないけれど、僕たちがそうした「繋がりの結果」だけを確認するとき、そこで「何を分断したのか」という経緯は隠蔽されてしまう。藤村君の「プロセスへのこだわり」は、実は期せずして00年代において僕たちが吐き続けてきた嘘――「繋がらなければならない」が、どのようにして発生したのか、その原因と結果を明らかにするものになっている、と思う。いや藤村君はそんなことないって言うのかもしれない。でもこの数ヶ月、彼の周りで色んな人の「プロセス」を見させてもらって感じるのは、その過程とは「何が足りないかを探し、埋め合わせる」あるいは「埋め合わせた結果、いつのまにか繋がったものを再発見する」という振る舞いの連続なのだ、ということ。そこになにもなくても繋がりはある、ということを意識している展示には、お目にかかったことがないのだ。</p>
<p>じゃあ、この00年代のモードは、10年代にはどう受け継がれるのか？まず考えられるのは、その「分断」は、結局インチキだったのだ、僕たちは、「分断」以前の〈ほんもの〉の繋がりを再構築しなければいけないのだ！という主張だろう。こうしたことを言う学生は、ネットについて教えていればどこの学校でも珍しくないし、石川県の携帯所持禁止条例のようなケースだってある。でもこれ、僕にはあまり意味のない主張に思える。「何かが欠落した不完全な関係性を、現状を変えることで完全な関係性に変換しなければならない」という論理の形式は、何も変わっていないからだ。一方は空間やメディアの設計を、他方は法や規範（教育）の設計を呼び出しているに過ぎない。</p>
<p>そもそも、その関係が〈ほんもの〉かどうかなんて、時間的な前後関係で変わるはずだ。昭和30年代にはあったとか、おばあちゃんの頃にはあったとか、それは歴史的な事実かもしれない。けれどそれを経験していない今の10代が「あの頃の懐かしい関係を取り戻そう」とか言い出したらそりゃダウトだろう。「ほんとうらしさ」はいつもそうやって捏造される（捏造という言葉が強すぎるなら、『構築される』という用語もあるが、これは別の意味で負荷が高すぎる。一番マシなのは『再帰的に選択される』だが、それが指すところを理解できる人はごく少数だ）。</p>
<p>むろん、だからといっていけないというわけじゃない。「メディアで繋がれて、嬉しいね」から「〈ほんとう〉の繋がりが取り戻せて、嬉しいね」に変わるだけだとしても、そこで描かれる具体的な「繋がり」は、00年代とは随分違った風景になるだろう。それでも僕は、そうした〈ほんとう〉を取り戻す／捏造するという方向の外に、違った想像力が期待できないかな、と思っている。というのも、そこで取り戻された〈ほんとう〉は、結局のところ、想定された〈ほんとう〉とは異なる、いびつな形をしているはずだからだ。</p>
<p><img style="border-bottom: 0px; border-left: 0px; display: block; float: none; margin-left: auto; border-top: 0px; margin-right: auto; border-right: 0px" title="091109-02" src="http://blog.szk.cc/wp-content/uploads/2009/11/09110902.png" border="0" alt="091109-02" width="470" height="450" /></p>
<p>分断されたものをつなぎ合わせて〈ほんとう〉を取り戻そうというとき、そこではまず間違いなく、メディアによってすら繋がることができなかった要素が、慎重に取り除かれている。その最たるものは、〈ほんとう〉の繋がりの全体性を取り戻そうとする動きに対して消極的だったり否定的だったりする要素、たとえばみんなで盛り上がる祭りの準備の最中に、「これやって何の意味があんの？」とか自問自答しちゃってる「空気の読めない」奴らだ。たいてい僕らは（たぶん僕だって）そういう空気の読めない人を無言で排除しながら、彼を除いた集団の総体を「全体」と捉え、「みんなで準備盛り上がれてよかったね！」とか言ったりする。しかし、上の図でいえば、誰もが元あった丸っこい四角形を取り戻したと錯覚しているけど、その実そこでできあがったのは、あちこちが欠けた、いびつな領域なのだ。</p>
<p>空間の設計ということで考えるならば、〈ほんとう〉の繋がりを取り戻し、利用者に対して、それがどれだけいびつであるかを気付かせず、あたかも「全体性」が回復したかのように錯覚させる空間が、「よい」とされるようになるだろう。けれどもその評価に乗っていけない、いきたくないというのなら、僕は、ある定められた空間の中に「空気の読めない空間」を作るということが必要なんじゃないかと感じている。</p>
<p>なんだか電波な表現だけど、僕は決して「空気の読めない人のための空間」を作れと言っているのじゃない。一度は切り離された「空気の読めない」空間を、あたかもそこにあることが自然であるかのように、再び埋め込むのだ。今回の展示およびプレゼンでいえば垣内光司さんの作品は、とてもそういう意図に満ちたものだったと思う。たぶん彼の話の中では、そういう要素は結果的に抑えられていたけど。そういえばそう思って学校の中を見渡してみると、意外にこの大学にも「空気の読めない空間」はあって、そういう場所には、やっぱりたいてい個性的なたたずまいの学生が集まっている。</p>
<p>どうせ悩むのなら、建築家は建築家しか悩めないことで悩むべきだし、そのために、既に他の誰かが考えていることなら、それは他人の褌で相撲をとりまくればいいのだと思う。何を考えたかの前に、誰の褌を巻いたか、結局はそれが問われるのじゃないか。</p>
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		<title>9月のいただきもの＆読書</title>
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		<pubDate>Wed, 30 Sep 2009 14:00:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>charlie</dc:creator>
				<category><![CDATA[雑記]]></category>
		<category><![CDATA[ロスジェネ]]></category>
		<category><![CDATA[感想]]></category>
		<category><![CDATA[消費社会]]></category>
		<category><![CDATA[繋がり]]></category>

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		<description><![CDATA[今月も色々といただきました。どうもありがとうございます。 現代日本の転機―「自由」と「安定」のジレンマ (NHKブックス) posted with amazlet at 09.09.30 高原 基彰 日本放送出版協会 売 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>今月も色々といただきました。どうもありがとうございます。</p>
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<div class="amazlet-detail">高原 基彰 <br />日本放送出版協会 <br />売り上げランキング: 2866</div>
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<div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div>
</div>
<p><span id="more-579"></span><br />
Life周りでも話題の高原君の新著。草稿をいただいたときには、「日本の反近代」ってタイトルにして、構成も入れ替えて現代の社会問題の底に流れる思想についてアピールする本にしたら、なんて無茶なコメントを振ったりしてたな。そんなわけで、大胆な分析と主張とか言われているけど、僕からするとむしろ手堅くまとまったなという印象。というか俺の目の付け方ががエキセントリックすぎるのか。</p>
<p>この種の本ってたいてい、どのくらい取り上げる意味があるのかも分からない仮想敵を設定して、それを批判するっていうスタイルを取りがちで、それがどんなに「実証的」に書かれていようとも、そもそも問題設定の段階で的外れですから、っていうのが多い。この本もある意味「昭和の安定に憧れるロスジェネ」という仮想敵を批判的に分析した本として受け止められるだろうし、そのことでいらん反応を招きもするだろうな、と思う。けどこの本の面白いところは、そうしたイメージの前提となる「社会の理想」を、政策形成プロセスの中から抽出し、問題設定に客観性を持たせている点だと思う。そこを見落とすと、ただの「立ち位置系」に見えちゃうんだよね。</p>
<p>ただ問題は、高原君自身にそうした「政策論」への関心が皆無であることと、その「政策論」と私たちの中の「理想」がどのように関わっているのかが、どうにも見えないことだ。その「理想」は、ほんとうにみんなに共有されていたのだろうか？「自由か安定か」の二項対立の中、安定へとアクセスする手段を欠いた人々の自由に対する相対的剥奪感がドライブされる、というのは、僕も書いてきたことだけど、昭和だって別にずっと「安定の時代」だったわけではないはずで、歴史過程に言及するなら、そのあたりの「社会意識」に対する検証は必要だろうな、と思う。ベタな政策論をやる必要はないと思うけど、たとえば内田隆三さんなんかがたまにやる「政策のことばの言説分析」みたいな方法に手を出さないのだとしたら、これからこの議論を踏まえてどこに行くのかな、とか思った。以上自分のことは棚上げの感想。</p>
<p>あとは本人にも言ったけど、『現代日本の転機』ってこの明らかに中国・韓国で翻訳されることを意識したタイトルはどうよ、っていうね。</p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
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<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
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<div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div>
</div>
<p>高原君のお師匠に当たる遠藤さんの新著。いつも思うのだけど、高原君の手堅くまとめようとする文体は、遠藤さんの俺に優るとも劣らないエキセントリックな論理展開に対するリアクションなんじゃないかという気がする。というわけで僕としては読んでいて本当に面白いのだけど、いったいどれだけの人がこのおもしろさを理解できるのかなあとちょっと不安になる。</p>
<p>本書の基本的な見取り図はこうだ。一般的に現代的プロセスとして理解されているグローバリゼーションには、歴史的に長い間続いてきたプロセスという側面もあり、特に文化や情報の領域でそれは顕著である。本書では特に、グローバル文化が立ち上がる19世紀末から20世紀初頭の消費文化の中に存在した、「聖なるもの」のイメージを抽出し、それが現代にまで続く消費文化の核となっているのではないかという仮説に基づいた言説や事例の分析が行われる。キューピーちゃんやビリケンさん、クリスマスなどのアイコンが消費化されていくプロセスを通じて検証されるこの仮説は、ものすごく「大胆」かもしれないが、僕から見れば現代の消費社会論とまっとうに結びつくとても鋭い視点だと思う。というか今年自分が調査しているショッピングモールも、こういう話の延長線上に据えることができるのだろうな、と思った。</p>
<p>消費の中に「聖性」が入り込むのは、消費が消費である限り近代の普遍的な現象だと言えるだろうけど、それをメディアがどのように広め、定着させてきたのかについて知ることは、当時の問題だけでなく、現代の問題について考えるきっかけにもなる。なぜ「安売り」は「フェア」や「フェスタ」などの「祭り」の表象で語られるのか。なぜ郊外のショッピングモールのような消費空間が「夢の国」の体裁を取らなければならないのか。そこにはおそらく「家族」をコアとする現代の消費空間の帯びる「聖性」の問題が絡んでいるはずだ。</p>
<p>とまあこういう風に考えれば面白いのだけど、ただそれは、アメリカと日本という、宗教的に特殊な文脈を持った地域を主たる対象としているから、という面は確実にある。逆を言えばヴェーバーが「なぜヨーロッパで資本主義が発達したのか」と問うたように、「なぜ日本とアメリカで消費社会が発達したのか」について問わなければ、このアプローチは単なる現状肯定・否定の材料にしかならない。いろいろとひらめきを与えてくれる本でした。</p>
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<p>訳者の田畑先生から拝受。原著は96年だけど、ものすごく鋭い視点が詰まっている。というか『ウェブ社会の思想』の構成と、ちょっと似てるんじゃないのかという気がした。著者はここでタイトルにもなっている「サイバーシティ」を、仮想空間の中のメタファーとしての都市だけでなく、そうした言説を成り立たせている現実の身体性や、それを前提とした身体からの解放の文脈までをも、つまり言い換えれば「サイバー」なものをめぐるアクション－リアクションの総体を「サイバーシティ」と位置づけているのだと読んだ。ウェブが現実空間と生身の身体へ浸食し、それがウェブの現実を構成するというイメージは、僕がずっと考えていたことのひとつだし、現在でも進行中のプロセスだと思う。</p>
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<p>著者の奥野先生から頂戴する。奥野さんのライフワークである情報人類学について、久しぶりにまとまった論考が出てきたという感じ。第1章で、人類学にルーツを持つその調査の手法と射程がきちんと紹介されていたり、第3章では情報社会論の系譜が丁寧にレビューされていたりと、教科書としてもとても使いやすいものになっているなと思った。</p>
<p>それとは関係のない話だけど、随分昔に人類学の人から、僕が本で扱うネットの世界の描き方が、とても人類学的な手法に似ていると言われたことがあって、へーそんなもんかと思ったことがある。まあ確かに、対象の中に入り込みはするけど、決して共感しているわけでも、単なる「当事者」でもないというポジションから現象を見るのは僕のスタイルなのかもしれないし、何より「当事者性」を担保にした周囲の仲間の研究に、より広い文脈への志向を感じられずに食い足りなさを感じていた僕にとっては、必然的にそのような距離しか取れなかったのかもしれない。本書における「情報人類学」のアプローチについて読んで、こういう形で体系化されることがあれば、自分の考えもノウハウとして継承可能になるのかな、などと偉そうなことを思ったのだった。</p>
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		<title>何もないならここにいないはず</title>
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		<pubDate>Fri, 25 Sep 2009 14:00:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>charlie</dc:creator>
				<category><![CDATA[雑記]]></category>
		<category><![CDATA[思考]]></category>
		<category><![CDATA[繋がり]]></category>

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		<description><![CDATA[閉塞よりは打破を、安定よりは挑戦を望んで生きてきた。口先野郎どもの意識が高いごっこにはうんざりだったし、全ての人に同じ生き方を求める自己責任論者ではないけれど、面白いことしようぜ、新しいことを始めようぜ、って集まってきた [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>閉塞よりは打破を、安定よりは挑戦を望んで生きてきた。口先野郎どもの意識が高いごっこにはうんざりだったし、全ての人に同じ生き方を求める自己責任論者ではないけれど、面白いことしようぜ、新しいことを始めようぜ、って集まってきた連中と何かを成し遂げ、手をたたき合うような「仕事」が、自分の生活の中心だったことは間違いない。明日放送の「青春リアル」では期せずして僕のそういう面にフォーカスが当たることになったけれど、このあたりの微妙なニュアンスは、なかなか伝わらないのかなあとも思う。</p>
<p><span id="more-549"></span></p>
<p>降りる生き方がブームだと人は言う。リタイヤの時期を迎えた60代たちが40年近く前に言い始めた「モノより心」だの、「ユックリズム」だのといったコンセプトを、その子どもの世代がそのまま踏襲して、スローライフだの農業だのと騒がしい。ただ意識されていないのは、老人たちが目指したのは「モノより心」を満たすための「モノの消費」であり、現実として財を溜め込んでいるがゆえの「リタイヤ」であるのに対して、30代にして「スロー」とか言い出している人たちには、その蓄財がないってことだ。だから現場で本気でやってる人たちは、ホントの意味で意識が高い人が多いし、ビジネスとしてそれを回すための策を真剣に考えている。大体にして個人経営でベンチャーなこいつらとなら将来的に「仕事」できるのかなあとも思うけど、まあしばらくは縁がないのだろうな。</p>
<p>10年以上前、IT革命だのビットバレーだの言われてたときから、IT化の恩恵は渋谷のオシャレ気取りの若者ではなく、地方の小さな工場や第一次産業で働く人たちこそが受けるべきだと思っていたし、そう書いてもきた。東京で頑張ってた連中のうち、所詮フェイクでしかなかった連中が退場し、堅実な人々が残ったのはいいことだと思うけれど、派手さが失われたことで、資金調達のための堅実な事業計画を出すノウハウのない、そしてこれまでIT化の恩恵を受けたこともなかった、本来ならばそれで一番助かるべき人々が苦労することになった、と僕は思っている。やろうという意志があっても形式的なノウハウがないところにモデルを持ち込むのが研究者や実践家の役割だと信じているけど、相手の「現場感覚」に入り込めなければ、やっぱり「上から目線」の計画主義者だと思われて終わりだろう。</p>
<p>それを回避しようと思えば、その現場の人のことを好きにならなきゃダメだと思うのだけど、少しずつ、むしろそうした同世代とは意識がずれはじめているのかなあと思う。あるいは東京にいるときにずれたクラスターの中にいることができただけで、実際には最初からずれっぱなしだったのかもしれない。アウェイの空気は苦手ではないというか基本的にアウェイな生き方しかしてないけど、そのずれについてアピールする勝負の機会すら与えられないのは割と辛い。相手に共感して入り込んでいくべきではないのか、と思って足掻いてきたこの半年くらいの間に蓄積したことが活きるのは、やっぱりここではなかった、いまのところ。まあもともと、人を好きになるとかいう行為が好きじゃないのだ、嘘だけど。</p>
<blockquote><p>友達と呼ぶ人を勘ぐりすぎて 何を言っていいかわからなくなる<br />
自分の女を気にしすぎて リリックすらかけなくなる<br />
本音が言えずだまる時に仕事じゃないから俺は困る<br />
ヘイターは人の成功をねたむ その成功を欲してるうちはひがむ<br />
fameはピエロの王冠 そして金は生きるための条件<br />
頭からいかれ疲れた狂言 俺は俺でいていいのか？<br />
leave me alone man</p>
<p>何もないなら怒りも無いはず<br />
何もないなら俺はいないはず<br />
何もないなら言葉もないはず<br />
何もないならここにいないはず<br />
（SEEDA「紙とペンと音と自分」）</p></blockquote>
<p>ちょっと前だったら、こういうときにはTHA BLUE HERBの「SMILE WITH TEARS」が鉄板だった。「あんたがあの人と段々合わなくなったのも あるべきところに最後の一手がなかったことも～」の語り出しには今でもひどく共感する。でも、この曲はどん底の閉塞から歩き出すまでの曲だし、その意味で自己完結的だ。SEEDAは最後まで迷いっぱなしだったけど、同時に手を動かすことも止めなかった。止まると死ぬ魚みたいに、僕も結局は何か手を動かし、足を動かし続けていた気がする。まだ体力に不安はないし、歳を取るほど「あと何年続けられるか」っていう不安はなくなってきている。というか、その疑問を自分に許したときから、人は立ち止まるタイミングを計り始めるのだろう。</p>
<p>残念ながら事実上yukiが引退しちゃったBENNIE Kだけど、僕が彼女たちを好きだった理由は、唄そのものというより、CICOのいかにも頑張りが空回りしそうなキャラがにじみ出るフロウにあった気がする。まあ勝手な共感なのかもしれないけれど、そこで彼女たちもSEEDAと同じように「Just leave me alone」って言っちゃうところは、ああそうなのかなと思う。あるべきところで次の一手を探すのではなく、次の一手がある場所まで、一人で歩いていけばいいのだ。</p>
<blockquote><p>So just leave me alone<br />
自分を押し殺すより<br />
冷たい目で見られても<br />
I don&#8217;t care about it<br />
貫き通した方が<br />
昨日よりはだいぶマシなはず<br />
（BENNIE K「Sky」）</p></blockquote>
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		<title>カネと人の輪</title>
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		<pubDate>Fri, 11 Sep 2009 14:00:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>charlie</dc:creator>
				<category><![CDATA[雑記]]></category>
		<category><![CDATA[思考]]></category>
		<category><![CDATA[消費社会]]></category>
		<category><![CDATA[繋がり]]></category>
		<category><![CDATA[都市]]></category>

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		<description><![CDATA[8月の調査のことを思い出していた。無理矢理スケジュールを作って有明に行ったら、デジカメを落として午前中に行った調査のデータがフイになった嫌な記憶が甦る。ともあれお盆のせいもあって、なんか街中が浮き足立っているようにも思え [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>8月の調査のことを思い出していた。無理矢理スケジュールを作って有明に行ったら、デジカメを落として午前中に行った調査のデータがフイになった嫌な記憶が甦る。ともあれお盆のせいもあって、なんか街中が浮き足立っているようにも思えた。こういうざわついた空間を、ぼんやりと一人で歩くのは嫌いじゃない。同じ都市空間でも、東京と大阪では、やっぱり人と人との距離が違うなあと思う。東京の人は、あれだけ密集していても、どこか他者に対するパーソナル・スペースを意識していて、あまり人とぶつかることがないし、急いでいれば必ずどこかの隙間を塗って前に出られるのだ。</p>
<p><span id="more-550"></span></p>
<p>それを「個人が砂粒のようにばらばらに生きる空間」と表現することはできる。たぶん、他人に対する距離感は、どちらもそんなに変わらないのだろうけど、関西の方が多少「壁が薄い」感じはある。相手のところまで踏み込んでいくタイミングの早さ、とでも言おうか。僕は元々そういうのが苦手で、特に、踏み込まれることよりも、踏み込まれたことに対する応答として、その相手に対して何らかの関心を示さなければならないことが辛いことが多いのだけど、そういうことに気付かなくてもいいくらい、砂粒のような関係が「発達」しているのがこの場所の特徴なのかもしれない。</p>
<p>カネか人の輪か、という選択がある。何か困ったことがあったときに、ソーシャル・キャピタル（社会関係資本――というか「コネ」や「ツテ」）を利用するか、市場化された商品・サービスを購入するか、ということだ。この場合の「人の輪」は、もちろん地縁や血縁だけに限らなくて、出身地が同じだとか、同じSNSのコミュに属しているとか、公共空間における私的・公的な繋がりだって含む。近代の都市において市場が発達したのは、そこにやってくる人々が生まれながらにして持っていた人の輪を離れ、新しい輪を形成することを期待していたからだ、と思う。身寄りのない人々にとっては、誰かと出会い、新しい家族や仲間を形成するまでの間は、市場化されたサービスこそが生命線なのだ。</p>
<p>世界中の社会科学系の研究者が「人の輪」の方に注目しているのが、この十年くらいの動向だと思う。その理由は、社会哲学系の倫理的な議論を踏まえつつ、そこそこ実証的な成果が期待でき、現場が多岐にわたるので研究者どうしの市場の食い合いが起きにくい、という身も蓋もない理由を除けば、サービスの市場化がある程度進み、そこで必要なモノを購入できる環境が整ってきたからじゃないか、という気がしている。海外の場合はそれぞれ事情が大きく異なるだろうけれど、特に日本ではどうも、Business TiesをBridgeするところの話は「がっついて」見えるらしく、文字通り「人の輪」――つまり市場で購入できない関係――の方に比重が寄っているように見える。パーソンズのパターン変数で言えば、業績主義より属性主義の方が注目されているというか。いや門外漢の勝手な感想ですけれども。</p>
<p>あるエリアがどちらかに偏っているということはなくて、もちろんどちらの要素も含まれているのだろうけれど、何かの実績を上げるのに使えるのが、業績主義的な資本（相手が何をできる人か）か属性主義的な資本（相手がどんな人か）か、という違いはあると思う。隣の人間の属性が不明な流動性の高い都市では、相手の言ってることを信用するためのリソースは、まずもって業績になるけれど、付き合いが深まって流動性が下がったり、そもそも流動性の低い繋がりがハブの周辺に確保されていたりすると、最初に属性を明らかにした上でなければ、その輪の中での信用を得られない。</p>
<p>どちらのやり方にも一長一短あって、業績主義が強い場所では、流動性も高いので、山師のようなうさんくさい連中も、一攫千金を夢見て集まってくる。だからこそ余計「業績」の方を見なきゃいけなくなるのだけど、最終的なスクリーニングは、属性主義的な原則に沿って行われることになりがちだ。簡単に言うと、最初は調子のいい奴を集めて広がっていった輪が、だんだん内輪化して、閉鎖的になるということ。一方、そうやって属性主義的に集まった輪も、閉鎖的になってしまうという欠点があるけれど、他方でそれまでの業績を無視した、あるいは採算を度外視したプロジェクトを動かす力を生むこともある。つまり、相手がある程度知っている間柄だからこそ「よっしゃ、お前がそう言うんなら、面白いからいっちょやってみようか」という冒険ができるということだ。</p>
<p>東京で、ベンチャーで、一攫千金だった時代の渦の中にいた僕にとって、業績主義が立ち上がってくる瞬間のパワーは面白かったけど、しょーもねーなーとも感じていた。思ったよりも業績のある奴が集まってこなくて、うさんくさいのをスクリーニングするだけで疲れちゃうからっていうのもある。どちらかというと上の世代のギラギラした感じにうんざりしていた僕らは、彼らのパワーに惹きつけられて集まりつつ、そこで生まれた同世代の繋がりに、属性主義的な「人の輪」を見出していった。その心地の良さは、どんな土地にもあったものだと思うけれど、そのサイクルが何周かして既に「人の輪」が生まれた状態で、活動拠点を移したのが、最初のズレになっているのかな、という気がしてきた。今更属性を明かした上でお友達になりましょう、でもないだろうと。それに僕は、別にギラギラはしてないけれど、変化させることを諦めた覚えはないし。</p>
<p>マレビトで、よそ者（マージナル・マン）で、トリックスターで。そういう存在が安定した「人の輪」をかき乱すことで、人類社会の深みは形成されてきた。境界線上の人たちばかりの社会でマージナルで居続けることは容易いけれど、それは何も変えたことにはならないのだろうな、と思うようになってきている。</p>
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		<title>連れだって歩く生活</title>
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		<pubDate>Fri, 04 Sep 2009 14:00:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>charlie</dc:creator>
				<category><![CDATA[雑記]]></category>
		<category><![CDATA[思考]]></category>
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		<description><![CDATA[8月は、なんだかんだで月の3分の1は家を空けていた。会議のために東京に行くと言えば、じゃあついでにとあちらからもこちらからも取材だの打ち合わせだのの依頼が来る。彼らにとっては、相手は自分の都合に合わせてやってくるものなの [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>8月は、なんだかんだで月の3分の1は家を空けていた。会議のために東京に行くと言えば、じゃあついでにとあちらからもこちらからも取材だの打ち合わせだのの依頼が来る。彼らにとっては、相手は自分の都合に合わせてやってくるものなのだろうし、それに合わせられなければ、「ご縁がなかった」で済まされるものなのだ。もちろんそうなることを見越して、昨年のうちからかなりの仕事を若い後輩たちに振ったり、引き継げないものは終了したりしてはいたのだけど、それでも残る仕事はいくつかある。おうちに引っ込んで穏やかな日々の生活を送るなんていうのは、どうやっても性に合わないらしい。</p>
<p> <span id="more-545"></span>就職して一番困ったのは、「休まなければいけない」ということだった。大学の周辺は19時過ぎには人っ子一人出歩かなくなるし、ほとんど全ての資料を研究室に置いてしまったので、休日出勤しない限り週末は絶対休みになる。大学教員は忙しい、というし、実際これからどんどんそうなるのだろうけれど、基本的にフリーランスで仕事をしてきたこの数年より忙しくなるってことは、物理的に不可能なのだ。
</p>
<p>そうやって多少の余暇ができると、たちまち強いアイデンティティ・クライシスがやってくる。最初のうちはひたすらゲームしたり作曲したりしていたのだけど、そのうち自分のレベルが落ちていく恐怖に襲われて、家でもできる勉強を始めた。あれ、僕ってこんなに向上心強い方だったかな、と驚くくらい。</p>
<p>たとえば19時に仕事を終えて、同僚と「今日どこか寄ってく？」なんて話をして、仕事の愚痴とか話したり、部長とあの子が不倫してるらしいよ、なんて話で盛り上がれたりする人生は素敵だと思う。ベンチャーで働いていた頃、すごく居心地の良かった会社は、そういうことができる仲間に恵まれていた。僕たちはまだみんな20代の半ばで、オールして出社したってなんとかなるくらいの体力はあったのだ。</p>
<p>でもその頃の僕は同時に大学院に通っていて、学費を稼がなきゃならない身分だったし、最初の本が出てからは「あの、来週アメリカ大使館で講演しなきゃならないんですけど、お休みいただいていいすか」ってのをボス（同い年だけど）に申請したりとか、そんな状態でもあった。鍵を持ってない身分だったから、基本的に残業はできなかったけど、仕事帰りのささやかな楽しみで疲れを癒す、なんて生活は、金銭的にも時間的にも不可能だった。バイト先の会社に勤めていた女の子と付き合うことになったけど、お財布のレベルが合わなくて結局別れてしまった。</p>
<p>そうした生き方ができなかった悔しさやもどかしさが、人の何倍も仕事して、人より大きな結果を出す、という自分の行動スタイルに反映されている、と思う。有り体に言えばルサンチマンだ。だから、突然「休み時間」っていうものを与えられても、何をしていいのか分からない。仕事帰りの一杯で疲れを癒す？その一杯はむしろ疲労を残すし、それだけの体力があって、なんでそれをお酒で流さないといけないのか、僕には理解できないのだ。</p>
<p>東京という街は、そういう一匹狼に、とても優しい。狼だって寂しいときはある、けれど、毎日群れていられるほど暇じゃないんだ、しなきゃいけないことたくさんあるし、っていう僕らには、普段はネットで近況を共有して、たまに休みが合うときに集まってわいわいやる仲間がいるっていうのがとても居心地がよかった。mixiでもtwitterでも、僕にとってネットのソーシャルな繋がりというのは、都合よく居場所を獲得したい、という欲望に応えるためのものだったのかもしれない。</p>
<p>新しい街に越してきて思うのは、この街はほんとうに孤独を許してくれないってことだ。とにかく、ひとりで何かをできる場所というのが見あたらない。多くの人が夜には仕事を終え、「今日はどこに寄ってく？」と声をかけながら、同僚や、小学校からの付き合いの友だちと遊びに行く。関西弁で友だちのことを「連れ」というのはとても象徴的だ、と思う。ここの人たちの友だち付き合いは、連れだってどこかに行くことなのだ。そのためには、みんなで一斉に休まないといけないのだろう。</p>
<p>昔から好きだったけど、最近になって、鈴木いづみのエッセイが本当に心に染みるようになった。好きなものも、敵も、そうと「決めなければならない」、と彼女は書く。テレビCMに出てくるような「本物らしい生活」は、自分には合わないと彼女は書く。「速度が問題なのだ」と彼女は書く。周りを顧みずにがむしゃらに働いて、常に自分の求めるものは何かを考え、自分の敵は誰なのかを考え、そこに向かうために周囲の全てを犠牲にするような生き方は、エネルギーがいるし、とうてい推奨されるべきじゃない。けれど、この街の歴史を調べている間に、東京でも大阪でも、1940年代生まれのオリジネーターたちが、みなそうした生き方を貫いてきたことを知った。僕はそこに向かうべきなのか？</p>
<p>街に迷うより、人に迷う方がずっと面倒だ。東京には行きたい街なんてなかったけど、会いたい人はいた。この街には、行きたい場所が見つかっても、連れ立って歩きたくなる人が見あたらない。いたとしても、誘い出すのにはちょっと気後れする。だったらそういう人が自然と集まってくる方にエネルギーを割いてみるのはどうだろう、という思いと、いや、何をやってもうまくいかない時期は、ただじっと上向くのを待つべし、という経験則との間で、今はぼんやりと揺れ動いている。</p>
<div style="margin-bottom: 0px" class="amazlet-box">
<div style="float: left" class="amazlet-image"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4892570265/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img style="border-bottom-style: none; border-right-style: none; border-top-style: none; border-left-style: none" alt="鈴木いづみコレクション〈5〉 エッセイ集（1）　いつだってティータイム" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/513EQR20BDL._SL120_.jpg" /></a></div>
<div style="line-height: 120%; float: left; margin-left: 15px" class="amazlet-info">
<div style="line-height: 120%; margin-bottom: 10px" class="amazlet-name"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4892570265/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">鈴木いづみコレクション〈5〉 エッセイ集（1）          <br />いつだってティータイム</a>
<div style="line-height: 120%; margin-top: 5px; font-family: verdana; font-size: 7pt" class="amazlet-powered-date">posted with <a title="鈴木いづみコレクション〈5〉 エッセイ集（1）　いつだってティータイム" href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4892570265/soulforsale0b-22/ref=nosim/" target="_blank">amazlet</a> at 09.09.02</div>
</p></div>
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</p></div>
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</p></div>
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		<title>8月のいただきもの＆読書</title>
		<link>http://blog.szk.cc/2009/08/31/books-0908/</link>
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		<pubDate>Mon, 31 Aug 2009 14:00:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>charlie</dc:creator>
				<category><![CDATA[雑記]]></category>
		<category><![CDATA[感想]]></category>
		<category><![CDATA[経済]]></category>
		<category><![CDATA[繋がり]]></category>
		<category><![CDATA[郊外]]></category>

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		<description><![CDATA[今月は経済祭りでした。どうもありがとうございます。 経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS) posted with amazlet at 09.08.29 芹沢 一也 荻上 チキ 飯田 泰 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>今月は経済祭りでした。どうもありがとうございます。</p>
<p><span id="more-523"></span></p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
<div class="amazlet-image" style="float:left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334975747/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Q4kXBgS8L._SL120_.jpg" alt="経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)" style="border: none;" /></a></div>
<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
<div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334975747/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)</a>
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</div>
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<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
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<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
<div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4426104610/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる</a>
<div class="amazlet-powered-date" style="font-size:7pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4426104610/soulforsale0b-22/ref=nosim/" title="脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる" target="_blank">amazlet</a> at 09.08.29</div>
</div>
<div class="amazlet-detail">飯田泰之 雨宮処凛 <br />自由国民社 <br />売り上げランキング: 1257</div>
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<p>大活躍中の飯田君による経済成長しようぜ本2冊。彼の場の空気を読んで自説に引き込む力とクリアカットな説明（クリアすぎて逆に引っかかることもあるけど）で、うまい具合に「貧困と自意識の連鎖」を断ち切るものになっていると思う。飯田君のような人がひとりいるだけで、「お前の言ってることは自意識の話じゃないか」というしょーもなくジカジョーな批判が無効化されるのでとても助かる。何度も言ってることだけど、政策と自意識のリンクを断ち切って議論することが一番大事なのであり、そのために必要なのは、よき政策の議論と、よき自意識の議論の存在なのだ。言い換えれば、これを経て雨宮さんや湯浅さんが1ミリたりともブレないこと、それによっていままで築いた信頼の上に活動を続けることが大事なのだと思う。</p>
<p>関係ないけど、実は飯田君の醍醐味は、相続税100パーセントなど、突如としてリバタリアン的主張が挟み込まれるところにあると思う。僕は世代間の資源配分の不均等と、世代間の感情的対立を混同させるのには反対だし、それこそ有吉よろしく先輩転がしやった方が引っ張れる金は増えると思っているのだけど、そう思わない人がこの世にたくさんいることは理解はできる。というわけで次は是非ホリエモンとの対談本を作ってもらいたいなあと。</p>
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<div class="amazlet-image" style="float:left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535555745/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51qr94SqnpL._SL120_.jpg" alt="危機の経済政策―なぜ起きたのか、何を学ぶのか" style="border: none;" /></a></div>
<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
<div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535555745/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">危機の経済政策―なぜ起きたのか、何を学ぶのか</a>
<div class="amazlet-powered-date" style="font-size:7pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4535555745/soulforsale0b-22/ref=nosim/" title="危機の経済政策―なぜ起きたのか、何を学ぶのか" target="_blank">amazlet</a> at 09.08.29</div>
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</div>
<p>若田部さんよりご恵投。お仕事でご一緒させていただいてたときに聞いてた話がちゃんと活字で読めると、いっそう理解が深まる。「100年に一度」とか騒がれる昨今だけに、過去の経済危機とその原因、対策とその効果について知っておくことは、一般の人にとっても大事。いやあもちろん、そういうエクスキューズによって首をくくらずに済んだ人はいるかもしれないし、何度やっても学ばない、ということだけが一貫しているのがわが国の政策では、とは思わなくもないのだけど。</p>
<p>それにしても本書の原稿を連載していた経済セミナーしかり、どうして経済学には（素人エコノミストも含め）色んな人が書ける場があるのに、社会学にはないのだろうね、と思って気付いたのは、そもそも社会学ってそういう場がない人たちが作ったものだけに、対象の曖昧さに反して方法論を厳密にしないと科学じゃない、というところがあって、あまり場を広げられないのだろうな、ということ。社会の問題解決に役立つことを言ってれば、方法論的厳密さよりスピード感を問うた方がいいぜ、というのを抑制する戦略は、学的な権威の調達を目標としていた時代には意味があったのかもしれないけど、いまじゃマイナスになってるところもあるんじゃないかな。</p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
<div class="amazlet-image" style="float:left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140813857/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ll6sS-ejL._SL160_.jpg" alt="サイバービア　〜電脳郊外が“あなた”を変える" style="border: none;" /></a></div>
<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
<div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140813857/soulforsale0b-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">サイバービア　〜電脳郊外が“あなた”を変える</a>
<div class="amazlet-powered-date" style="font-size:7pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4140813857/soulforsale0b-22/ref=nosim/" title="サイバービア　〜電脳郊外が“あなた”を変える" target="_blank">amazlet</a> at 09.08.29</div>
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</div>
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</div>
<p>期待したほど面白くはなかったけど、本書のタイトルでもある「サイバービア」（Syburbia=Cyberspace+Suburbia）という語は、ちょっとだけ気に入った。サイバービアとは、人間が電子の海に溺れていく、いわゆるサイバースペースのイメージの手前にある、現実の人生に随伴するオンライン生活のことらしい。本書ではセカンドライフの話が出てくるが、日本だと２ちゃんねるやmixi、はてなや大手小町など、要するに人の集まるウェブ上の「場」ということになるだろう。</p>
<p>つまんないな、と思うのは、ネットワーク上で起きているこうした生活は、むろん人々の集合的な行動によって可能になっているし、それが文化にまで発展することもあるのだけれど、同時にそれを「操作」する人間の、ごく当たり前の生理的・心理的反応から生じたものでもあるということが見過ごされること――言い換えれば、サイバービア的な生活こそがウェブ的なコミュニケーションの一般的スタイルだということが分かってないってことだ。他方で面白いのは、そこでの集まりが、マクルーハン的な「村」でも、ラインゴールド的な「共同体」でもなく、他人同士が寄り集まってできる「郊外」のイメージで描かれていることだろう。サイバー・アナーキストたちは人間本性の「信頼」に基づく行動をウェブに期待するけど、むしろ大事なのは、他人同士を繋ぐ明確な関係――ポイントを含むお金のやりとりだったりするのじゃないか。それこそQ&amp;A掲示板のように。</p>
<p>あと先月いただいた分で、下記を挙げるのを忘れていたので追加。</p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
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		<title>直列につながった僕たちは</title>
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		<pubDate>Fri, 10 Jul 2009 14:00:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator>charlie</dc:creator>
				<category><![CDATA[雑記]]></category>
		<category><![CDATA[アニメ]]></category>
		<category><![CDATA[感想]]></category>
		<category><![CDATA[社会]]></category>
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		<description><![CDATA[春アニメも終了の時期になり、どっちを先にしようか悩んだのだけど、まずは「東のエデン」の感想から。どうしても神山作品というのは批評というか「難しいこと言い」に評判がよくなるわけで、エンターテイメントとして楽しい作品にこそ、 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>春アニメも終了の時期になり、どっちを先にしようか悩んだのだけど、まずは「東のエデン」の感想から。どうしても神山作品というのは批評というか「難しいこと言い」に評判がよくなるわけで、エンターテイメントとして楽しい作品にこそ、「過剰」としての批評が蛇足のようにくっついてくるものなんじゃないかと思っている僕としては、批評的な価値があるからこの作品を褒めていると思われるのもイヤなのだけれど、ともあれ確かに難しいことを言いやすい作品だったと思う。</p>
<p><span id="more-486"></span></p>
<p>ただ、それを離れてこの作品を評価するのは難しい。羽海野チカの手によるキャラクターは、どんだけ滝沢が森田さんにしか見えなかろうと、それゆえにこそルパンIII世やシティーハンター、そして神山監督のS.A.Cシリーズに連なるシリアス・アニメの枠をいい意味で壊していたし、嫉妬したり、野望を抱いたり、大きく展開する物語にただ戸惑ったりする登場人物たちの「普通」っぽさが際だつという点でも、いいコラボレーションだったんじゃないか。</p>
<p>それでも、繰り返すけどそれ以外の部分の評価は難しい。「ノブレス携帯」というアイテムの謎を、「記憶喪失の主人公」とともに解き明かしていくという展開は構成としてとてもよくできているし、ある程度ストーリーが進んで、この「ゲーム」の仕組みが分かってからは、セレソンや東のエデンのメンバーそれぞれの意図が絡み合って、並行する物語に引き込まれるようにできている。しかしだからこそ、僕たちはゲームそのものの妥当性に疑義を挟むことを禁じられてしまうのだ。</p>
<p>ノブレス・オブリージュという単語が出てきた時点で、これまでの神山監督の仕事を知っている人ならば、これが「S.A.C. 2nd GIG」から連なる問題関心を具体化した者であることはすぐに分かっただろう。以前、S.A.C.三部作のブルーレイディスクの特典用に監督と対談させてもらったときも、彼は「エリートがネタとして消費されてしまうこと」の問題をしきりに挙げていた。クゼのような人物が、300万人の、おそらく難民というよりは単なる傍観者たちに接続されて消費されるのに対して、合田のような「プロデューサー」こそが、（おそらく初音ミク楽曲の作者としてのプロデューサーと同じ意味で）ネット的なコミュニケーションの中に入り込んでいる。この段階で既にエデンの企画はスタートしていたのだと思うけれど、ともかくS.A.C.までは、「公的意志を持つエリートとエリートを消費する大衆」の図式が描かれていたわけだ。</p>
<p>「東のエデン」でも、テレビシリーズの後半、滝沢が記憶を自ら消した理由が、まさにそうした「エリートを消費する大衆への絶望」にあったことが示唆される。しかしながらそれを知ってなお滝沢は、2万人の「ニート」たちを集め、彼らの前に再び悪人として登場し、彼らにミサイルを打ち落とすための策を考えさせるのである。</p>
<p>そこで滝沢が言う「あいつらは直列に繋ぐと、すごいポテンシャルを発揮するんだ」という台詞は、おそらくこの段階での本作の核心だろうと思う。つまり滝沢は、「善導するエリート」ではなく「システムを使うエリート」の道を選んだのだ。あるアーキテクチャを設計しておいて、そのメカニズムの上で人々を「直列」に接続し、その中からアーキテクチャが最適と判断した解を採用するのである。</p>
<p>これは要するにインターネットの「集合知」を利用し、社会を変えようという話なのだと思う。興味深いのは、滝沢は「ニート」たちの個別の能力には、大して期待していないしむしろ絶望しているのだと思うけれど、そんな連中にも何かひとつくらい才能があって、「直列」につなぐ――つまり「水平」の組織分業ではなく、同じタスクをたくさんの人間に一斉にやらせる――ことで、ひとりではできなかったことができるようになるかもしれない、と考えたわけだ。</p>
<p>我田引水な話になるけど、これは僕の言葉で言えば、「工学的民主主義」のエリートから、「数学的民主主義」のエリートへとイメージを変えたということなのだと思う。つまり、人々に民主的な意志をインストールするエリートではなく、利己的な人々の振る舞いを公共的なものに変えるアーキテクチャを用いるエリートだ。さらに本作では、そのアーキテクチャを設計した東のエデンのメンバーではなく、彼らを見出し、巻き込んでいった滝沢が「王子様」として君臨するという点が重要だ。アーキテクチャ話っていつも、結局ソースを書くプログラマーの役割こそが重要だ（だからプログラムを分からない公共的な意志を持った人物による統制が必要だ）、って話になりがちなのだけど、そうではなくて、人々を巻き込むシステムを作る人物を巻き込む才能こそが、エリートの資質なのだという話になっている。</p>
<p>その意味で、氷川竜介さんには『サブカル・ニッポンの新自由主義』を参考文献として挙げていただいたのだけれど、僕としては『ウェブ社会の思想』の話の方が近いんじゃないかという気がする。そしてこの後に続く映画二部作では、きっと僕が考えていたことの「先」、つまり、エリートとして君臨した滝沢の、最終的な退出が描かれるのだろうと思っている。なぜなら、究極のシステムとは、エリートがいなくなっても以前と変わらずに作動するものであるからだ（これは随分昔から、宮台さんが言ってたことでもある）。というわけで、僕としてはこの続きに期待すると同時に、「なんかでも今回も『やっぱりダメでした』」的なオチになったらいやだなーという予感もしてきているのだった。</p>
<p>あ、関係ないけどノブレス携帯の商品化を切に希望します。</p>
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