雑記

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「近代の変曲点」としての現代(前編)

日本では、社会を思想的に把握しようとする人にありがちなこととして、歳を取るほど話のスケールが大きくなって、人類全体、人類史全体を対象にするような「大きな物語」を描こうとするというのがある。そのこと自体は、ヨーロッパ流の、「人類」全体を対象に...
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「特殊だからこそ普遍的」

ネットの流行はサイクルが早くて、ある時期に盛んに論じられていたことがひとたび沈静化してしまうと、とたんに何が論じられていたのかまでも忘れられてしまうことが多い。そして時間がたち、いくつかのテクノロジーが更新され、人が入れ替わったくらいのタイ...
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一年前に考えたこと

一年前の一年後の今朝、街は驚くほどに普通で、リーマンだらけになった駅前からは出勤中の人々が足早に歩き、大型車が中央通りを飛ばす。裏道のパーツ屋は品出しを始め、まだシャッターを下ろしている店の中でも、きっと昨夜のうちに受注した通販のメールを処...
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ふたつの「保守化」現象:雇用とジェンダー

「若者の保守化」は、ここ数年、研究者の間でも話題にされるようになったテーマだ。もちろん、その内容に是非はあるんだけど、少なくともそういう素材を研究テーマとして選ぶことが妥当だと感じられるくらいには、「保守化」は共通了解になっているのだろう。...
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5月のいただきもの

今月はいただきものと、新刊が数点。