雑記

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速度が問題なのだ――技術と民主主義の未来

刺激的、というよりは既視感のある対談だった。ユヴァル・ノア・ハラリとオードリー・タンの対談のことだ。対談の概要は冒頭に湯川鶴章さんがまとめてくれたもので把握できるが、僕らがかつて技術と社会思想の間で考えていたことの変奏であり、また21世紀に...
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共感資本主義のゆくえ

にわかに浮上した「講義のオンライン化」という課題に忙殺され続けた春学期(前期)もそろそろ終りが見えてきた。それに関連して、毎日新聞で受けた取材では大学の講義が、「マルクスについて聞こえる空間にぼんやりと身を置き『そういえば、俺のバイト先でも...
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自己本位的になる社会

新型コロナウイルスの感染拡大が社会に与えた影響は甚大で、この数ヶ月だけでも、多くの人が生活の変化を余儀なくされ、また先の見通しの立たない状況に置かれている。その多くはネガティブな変化であり、一日も早く「もとの日常」が還ってくることを期待する...
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パッケージとライブ:音楽産業の6モデル

ライブエンターテイメントが、大きな危機に直面している。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、いわゆる「三密」が発生するライブハウスが名指しでリスク対象とされ、事実上、興行が行えない状況になっているのだ。エンターテイメントは人の幸福に資...
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起業家精神と社会の統制

経済活動、社会活動に対する強い抑制(なぜか「自粛」という言葉で語られているが、正しくは「抑制」というべきだ)が働く中、この状況をどうやって、いつ終わらせるかという議論が噴出している。日本でも、特に感染者が多い自治体、つまり出口の見えない自治...