思考

雑記

空間の商品化

先日、生まれて初めて「ディナークルーズ」というものを体験する機会に恵まれた。現代においては「感動」がマーケティングのキーワードになるのだ、ということがよく言われていて、サービス業も「感動」を与えるホスピタリティを提供しなければダメだ、なんて...
雑記

資源の有限性と共同体

誰かの人生を支えるために自分の人生を犠牲にすることを、美しいと思う人もいるけれど、自分がやれと言われたらいやがる人が大半なんじゃないかと思う。そこに愛があればいいとか思っていても、いつまでたっても成功しないバンドマンを食わせてる彼女さんとい...
雑記

郊外とイエとナショナリズム

東海道新幹線に乗るたびに、胸が締め付けられるような気持ちになる。田園の合間に立ち並ぶ個性のない住宅と学校と、コンクリート工場。都市部が近づくにつれ増えるロードサイドの飲食店と、駐車場の広いスーパーと、大型ショッピングセンター。雨に濡れたアス...
雑記

書くという再帰性

書くという行為は不自由だなと思う。商売で文章を書いていると、書くという行為は、常に誰かの求めに応じてなされるものになる。その時点で、相手と自分との間に生まれた社会観や時代観というものが、文章に反映されることになる。ワールドカップで盛り上がっ...
雑記

操作可能なものの監視

ポストモダン社会では、多様性の擁護、というか、人々が個性を発揮するということと、監視社会化が同時に進行するという議論がある。様々な角度からそのことを論じることができるが、その手の話で最近面白かったのは、スティーブン・ベイカー『数字で世界を操...