Glideを用いた蔵書管理アプリの開発と運用

つい先日、こちらの記事が話題になっていた。

PWA(プログレッシブウェブアプリ)とは、ネイティブアプリのようにホーム画面にアイコンを追加して利用するウェブサイトのことで、このGlideは、Googleスプレッドシートのデータをスマホアプリのようにインターフェイス化してくれるサービス。まだローンチしたばかりのようだけれど、あまりにも使い勝手がよすぎて、今週だけで3つくらいアプリを作ってしまった。

そのうちのひとつが、研究室の蔵書をリスト化して、ゼミ生用のライブラリとして利用できるようにするというもの。以前から研究室の図書を学生が借りられるようにしていたのだけれど、そのシステムの最新版という位置づけ。

開発にあたっての要件は以下の通り。

  1. 図書の登録作業が簡便に行えること。具体的にはバーコードリーダーでISBNを読み取ったら、基本的な書誌情報は自動で取得できること。
  2. ひとつのレコードに対して複数の経路から到達できること。具体的には、「研究室の書棚番号」「書籍のジャンル」「刊行日」などでデータが整理できること。
  3. 利用が簡便であること。具体的には、学生の大半がアプリとしてホーム画面に登録し、書籍リストを閲覧するのに支障がないこと。

昨年度にも研究室の蔵書をデジタル目録化しようとして、バーコード読み取りだけはやってみたのだけど、登録作業に時間がかかる上に、その間にも新しい本が入荷するなどデータの整理がうまくいかず、結局途中で断念してしまった。今回はスプレッドシートを用いるということで、このあたりのスピードと、何より学生がすぐに使えることを重視してGlideを採用した。

結果、できあがったのが上のようなシステム。サイトにアクセスするとまず棚番号に対応したジャンル一覧が表示され、その中に入ると、棚ごとの蔵書リストになる。リスト内の書籍ページに移ると、書影(あるものだけ)、著者名、刊行日、概要などが読めるようになっている。

個別のレコードにはコメントを付けることができるので、今後、たとえば「○年度の卒論で使いました」といったコメントを残しておけば、後に続く代が自身のテーマと照らし合わせて参考にすることができるのではないかと思っている。コメントについては画面下部「新着コメント」のタブからアクセス可能。ほかに刊行日順でソートしたリストもタブからアクセスできるので、新刊からリストを見ていくことも可能だ。

データが数千レコードに及ぶのだけど、スマホからアクセスする限り、いきなり全件を読み込むのではなく、スクロールしていくと先読みをするという形になっているので、動作が極端に重くなることはなさそうだ。まだ登録作業の途中ではあるけれど、ホーム画面への登録などで行き詰まる学生もいなそうなので、利用に関しても問題はなさそうだ。

開発にあたって、技術的に困る点はほとんどなかった。GlideappsのYouTubeリストとスプレッドシートのサンプルを見れば、大抵の問題は解決するくらいにシンプルな設計だからだ(なので1日1アプリ開発というペースで進められた)。唯一コードっぽいものを書いたのは、ISBNコードから書籍の内容を引っ張ってくるGoogle App Scriptを書いたところだけれど、これもブログの情報を参考に、多少手直しをしたら使えるものにはなった。

あまりにもスムースに開発できるので、今後の応用もいろいろと考えられると思っている。 ただサービス自体の今後も不透明だし、まだ機能的にも使い込んでいるとは言えないので、ひとまずは、あくまでインターフェイスのサービスとして利用しながら、レコードを整備するのに注力したいところ。