5月10日に、6年ぶりの新刊が出ます。
未来を生きるスキル (角川新書)
雇用、教育、家族……変化が読めない未来を生き抜くために必要なスキルとは 「社会の変化は感じるが、じゃあどう対応したらいいのか?」どうしようもない不安や不遇感に苛まれている人たちへ。本書は今、伝える「希望論」であり、どのように未来に向かえばい...
初の完全語りおろしの著作で、前著『ウェブ社会のゆくえ』をリリースして以降、主として教育に力を入れ、また学務でも教育関連の仕事を担ってきた経験をもとに話した啓発的な内容になっています。
念頭にあるのは、社会の変化や将来イメージの不透明化に対して「だからこそ寄らば大樹の陰」とリスクオフの選択肢を求めたり、逆に組織に頼らず生きる「ひとりイノベーション」を志したりするような近年のトレンド。むしろ必要なのは、ふつうの人びとが各自にできることを持ち寄って創発的な協働関係を築くことであるとの立場から、巷で言われるようなトレンドとは異なる未来像を提案しています。
実はこの本じたいが、すべての工程をひとりで済ませてしまいがちな自分が、自分ひとりではできないことを自覚し、教え子をはじめ他者との協働の中で知見を積み重ねてきたこの数年間の成果でもあります。書店でお見かけの際は(理由は見たら分かると思うのですけど)苦笑しながらお手にとってくだされば幸いです。