新刊案内『EUの規範とパワー』(市川顕、髙林喜久生編著)

新刊

市川顕、髙林喜久生編著『EUの規範とパワー』において分担執筆を担当しました。「第1章 EU一般データ保護規則に見る規範パワーとその社会学的検討」(1〜19ページ)が担当箇所になります。

編著者であり、研究代表でもある市川先生にお誘いいただいて参加した、国際関係論における「規範パワー論」の批判的検討を行うというプロジェクトの成果発表となります。法学や国際関係論の先生方が中心で、そのディシプリンも、社会学や政治哲学という僕の専門分野とは大きく異なる方々との議論を経て、もうひとつの専門である情報社会論と国際関係論を結びつけて論じるという、かなりトリッキーな論考になりました。ただご専門の方々には好評で、結果的に第1章に配置されることになりました。

この数年、隣接分野の方々との共同研究に関わることが増えました。アカデミックな研究の「際(マージナリティ)」を追求することの多い社会学とは違って、議論しながら創発されたアイディアを最終的に厳密な学術研究へと落とし込むところで気を使う他の領域の方々からは、大きな刺激を受けました。関係の先生方に感謝いたします。

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