社会

雑記

共通善は希望たりうるか

最近、講義を含めいろんな場面で政治社会や民主主義について考える機会が増えて、どうしたものかと思っていた折に出版された、宇野重規『〈私〉時代のデモクラシー』を週末に読んだ。冒頭から面白いのは、「この本は、〈私〉という視点からデモクラシーを考え...
雑記

大学には入ったけれど

今日は勤務先の入学式。毎年のこととはいえ、春先のキャンパスの浮かれた感じは独特のものがあって、年々垢抜けていく新入生も、このときばかりは戸惑いの表情を見せながらサークル勧誘のチラシを受け取っている。ほほえましい光景なのだけれど、その一方で、...
雑記

「ジリ貧」の美学

どんな事柄にも、美学というものがある。代表的なのは「滅びの美学」だろう。合理的な判断による生き残りではなく、美意識を貫いて滅びを選ぶという選択は、美が何者にも優越するという点で、それの典型的な例となっている。 しかしながら個人主義化した社会...
雑記

君の敵はそれです

先週の土曜日は、勤務先の研究所主催のシンポジウム。明確なテーマは現場を持っている他のパネリストの方たちに囲まれて何を話したものか当日まで悩んでいたのだけど、結局話の流れ上、持ち出したのはだいたい二つのネタ。ひとつは「戦争」というキーワードに...
雑記

7月のいただきもの&読書

今月も、自分で買って読んだものの一部を含めてご紹介。