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AI時代には「ナイス」な人が必要だ

竹槍突撃から抜けられない日本 2016年は、AIやロボットが僕たちの雇用を代替するという議論が一般に大きく取り上げられた年だったということになるだろう。この手の話は数年前から盛んに論じられていたけれど、政府の「第四次産業革命」なんてビジョン...
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神と天才とユートピア 第二部 パフォーマティブ労働の時代(2) 薄利多売のパフォーマー

学生活動と「リア充格差」 もともとそれほど積極的な性格でもないし、学生活動は彼らの自主性に基づいて行われるものである以上、教員が首を突っ込むのは違うよなと思って、学内で行われるライブだの公演だのには足を運んでこなかったのだけど、今年はたまた...
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神と天才とユートピア 第二部 パフォーマティブ労働の時代 (1)底辺の競争

痛ましい事件が起きると、僕らの心はひどく動揺する。自分の目の前で起きたことならもちろん、メディアで報じられる事件、事故、災害といったニュースにも僕らはこころをかき乱され、現場に花を手向けたり、少しでも何かの役に立てばと寄付をしたりする。それ...
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神と天才とユートピア 第一部 「ソーシャル」なものの終わり (4) 分かりあえないってことだけを

僕たちがウェブだと思っているものとは別のところに、コミュニケーションではないものによって作動するウェブが広がりつつある。それがこの連載の前提となる認識だ。もちろんそれは純粋に技術的なものでも、商業的なものでもない。法などの社会制度の変化を伴...
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神と天才とユートピア 第一部 「ソーシャル」なものの終わり (3) 非言語化するウェブ

もう少しだけ前置きが続く(そう、前置きだ)。 技術に疎い人間がこういうことを言うと反論されそうだけど、コンピューターとはつまるところ、入力に対して出力を返すだけの計算機だ。そしてその入力は、C言語が開発された1972年からずっと、言語をベー...