雑記

意見を持つということ

人の意見は「相手がいる」ことによってバイアスを受ける。だが、バイアスを受けて社会的な規範に同調することや、それをその人の意見として採用するのは、果たして間違っていると言えるのだろうか? 誰も聞く相手のいない状況で発露された本音のほうが、人前で慎重に言葉を選んで発言したことよりも「その人自身を表すもの」だと言っていいのだろうか?
雑記

仕方ないなんて言わない

もしかしたら、あれが生涯で最後の瞬間だったのかもしれない。ふと、そんなことを考えた。コロナで途絶えてしまった飲み会やイベント。誰かと話をしたこと。悔しくて涙が止まらなかったこと。自分は無敵だと思えた瞬間。あれもれこも、あのときが最後だったの...
雑記

奪った時間を売る方法?

山口周さんが、とても面白いことを言っていた。あとに続く議論も含めて考えると、じっくりと考えるべき論点はたくさんある。一方で、「人から奪った時間は高く売れる」という最初に提示された命題は、それ単体で検討するに値するものだとも思う。僕自身、時間...
雑記

理念を共有するパワー

学者が論文を書くときのプロセスにはいくつかのパターンがある。先行研究を広く批判的に読み込んだ上でリサーチ・クエスチョンを立てるというのが正統派のやり方だと思うのだけど、僕が好きなのは、先行研究と最新の事例や現象を組み合わせて、既存の枠組みを...
雑記

「プーチンの戦争」のユニークさ

2022年2月に発生したロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、国際関係論、あるいはグローバリゼーション論の観点から、非常に多くのユニークな要素を持っている。現在までのところ情勢は不安定であるだけでなく、侵攻したことそのものだけでなく、様々な...